第 16 話 ページ18
▪
「どうしよう潔子…！」
今までAのそんな姿は見たことがなかった。顔を真っ青にし涙を溢すAは私の肩を掴み訴えかける。私も私でまだ子供だったからどうしたらいいか分からなかった。
だからAは殺された。
その男は偽装工作をし車に轢かれたように見せかけた。警察はそのまま事故として処理、防犯カメラもなかったせいで犯人も分からず仕舞い。同じ日にタクシーが一人の女性を轢き逃げしていてAの事も轢いたのだろうと疑いをかけられていたがどうやら晴れたようだ。
澤村にバレー部に誘われて成り行きで入部。淡々と毎日を過ごしていた。でもまだ『ここにAがいれば』。そんな考えが浮かんでどうしようもない感情が心を支配する。
「戻れたら良いのに…。」
「戻してあげよっか。」
突然後ろからした声に振り返る。そこには同級生、部活も一緒なのにあまり話したことのなかった＿＿菅原がいた。
「俺さ、特殊な能力持っててさ『過去』に戻れるんだよね。それで過去をねじ曲げてることが出来る。」
「………本当に…？」
「本当本当！ねじ曲げるのが大きい分代償もあるけどね。それで？過去に戻って何したいの？」
本当かはわからないけどとりあえず話したストーカーのことから死んだことまで。すると菅原は立ち上がり微笑む。
「じゃあ俺と契約だ。だけど俺が清水さんを過去に戻す代わり何か贄を貰うよ。」
第16話▪タイムトラベラー
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 84人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
夏(プロフ) - コメントありがとうございます👌めっちゃ掛け持ちしてるので更新が遅くてすみません。早めに更新出来るように頑張ります！ (5月12日 18時) (
レス) id: c735372d58 (このIDを非表示/違反報告)
ねこみや(プロフ) - めっちゃ好きです、、続きが気になる（ ; ; ） (2023年5月12日 7時) (レス) @page8 id: 3ca32de087 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：夏 | 作成日時：2023年2月27日 8時
