伍 ページ44
その発見が何を意味するのか、聡いAにもまだ判らなかった。
(不思議…)
非凡なる頭脳を持つAにとって、�猗修蕕覆せ�がある�瓩箸い�状態は滅多に無いものだった。その感覚を噛み締めるのもなかなか良かった。なにせ滅多に無い感覚だったからだ。
けれど頭を働かせない状態を続けているわけにもいかない。この後、探偵社がてんてこ舞いの忙しさに見舞われるであろう事を予測していたからだ。太宰の今朝の発言とサボタージュもそれが原因だろう。彼は社員の実力を買っているから、自分がいなくともこれくらい平気だと社にいないのだ。
…今日、探偵社にマフィアが襲撃に来る。おそらく戦闘にそこそこ特化した実働部隊あたりが。けれど実働部隊程度、探偵社の調査員には恐るるに足らない。このヨコハマという魔都で危険な仕事をと相まみえる職業を構えている以上、その危険が襲いかかってくる事もあるという事は社員も百の承知だ。社員もそれなりの実力を兼ね揃えた猛者ばかり。
そんな状況下でAが今日すべき事は＿
(マフィアの襲撃に備える事と、�爐�菓子の購入�瓠�)
そう、二つ目が最も重要だった。
何せ、お菓子は探偵社でもかなり必要とされている。例えば今日のような襲撃が予想される時。探偵社のあるビルヂングの他所の店子から必ず苦情が来る為、詫び状に添える茶菓子が必要となって来る。他にも我が社の要である名探偵、江戸川乱歩の補給の品として、社長の八つ時に摘む品として…なかなかに重宝されている。何より、Aはこれをこっそりつまみ食いするのが好きだった。乱歩に気づかれないように痕跡一つ残さず悪さを働くという遊戯は、今日日二人の間で白熱していた。
…というわけでAは早速、社を後にした。近くの駄菓子と、老舗の店に赴くとそれぞれの店主が「Aちゃん今日も仕事かい、偉いねえ。いつも贔屓にしてくれてありがとねえ。ほら、お駄賃だよ」と、ココアシガレットと金平糖をくれた。普通十四にもなる少女にお駄賃は無いだろうとも思われるが、Aは年よりも若く見られる容貌だ。それに自分に好意で品をくれる事に対して、悪い気はしない。許されるならあと二年程はこの慣習が続いて欲しいものだと密かに思っていた。
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サラ(プロフ) - あいさん» ありがとうございます、張り切ります! (2018年11月12日 1時) (
レス) id: cb57f05521 (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - おお！更新ありがとうございます！これからもファイトです！ (2018年11月6日 8時) (レス) id: a2c75168cb (このIDを非表示/違反報告)
サラ(プロフ) - あいさん» いえいえ、待っていてくださってありがとうございます!何とか書き上げられるように頑張ります! (2018年10月22日 23時) (レス) id: cb57f05521 (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - ストーリーが思いつかない感じなんでしょうか？全然待つので、最後までお話が読みたいです！よろしくです！！もし、しつこかったらすみません･･････更新頑張ってください！ファイトです！ (2018年10月22日 21時) (レス) id: a2c75168cb (このIDを非表示/違反報告)
サラ(プロフ) - あいさん» いえいえ、ご期待に添えるか判りませんが、頑張らせていただきます!これからもよろしくお願いします! (2018年8月21日 22時) (レス) id: cb57f05521 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サラ | 作成日時：2018年8月21日 22時
