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| 異能 ページ6

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_____ 否、響いた筈だった。


【異能力「落ちてゆく世界」】











「ッは、な、何で!?何で弾、出ないの!?」

「御免なさい、お嬢さん。私が貴方の運命を変えさせて(・・・・・・・・)頂きました。」

「な、何言って…」


そう、Aの異能力。「落ちてゆく世界」とは、相手の運命を変える(・・・・・・・・・)効果がある。

例えばの話だ。
太宰が川に流れているとしよう。其れを見たAが「太宰は入水しなかった、という事にする」と頭の中で念じれば、本人の記憶は残った儘、時間も巻戻らない儘、「入水していなかった太宰」がそこに現れるのだ。

云ってしまえば、其異能は無敵(チート)

然し、Aが無闇に使えないのも、ある理由が有るからだ。

一つは、体力の消耗が激しい事。
一日に3回以上使えば、その日はもう動けなくなるだろう。

二つ目は、代償が大きい事。
変えた運命が大きければ大きい程、Aは五感を失って行くのだ。


「もし、お嬢さんが持っている銃の中に球が入っていなければ…」

「ッ、くそ、くそ!!アンタの所為で、結衣は、!!」

「結衣…先程の、女性ね…其れは御免なさい。

でも、悪い事をした人間は、裁かれないと」

「嗚呼、安井さん?拳銃を持った人が此処に居てね。来て貰える?」


Aと女性が話している間に、連絡をしてくれていたようだ。乱歩はAを見ると、頷いた。
女性は、電話をされたと気づき、逃げようとするが、Aが其れを阻止した。


「銃刀法違反。お嬢さんでも解るでしょう。貴方も、悪い事(・・・)をしたんです。」





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「はぁ〜疲れた」

「ふふ、そうですね。今日は何時もより何倍も疲れました」


その後、安井さんが女性を取り押さえてくれた。
お世話になったな、名探偵とお嬢ちゃん。そう一言言って、帰って行った。


「…A、之あげる」


乱歩さんのほうをみれば、朝と同じで、お菓子を私に差し出していた。朝は飴だったが、今回はチョコレヰトらしい。


「善いんですかあ?!」

「いいからはい、早く食べて…君の異能は、体力結構使うらしいし」


目を逸らし乍そう云う乱歩さん。

優しい人なんだな、と久しぶりに会って又感じた。





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「あれェ、A。怪我したって聞いたンだけど、見たところないじゃないか。つまンないねェ」

「そんなそんな怪我する訳ないじゃないですか〜」



*

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とんかつ(プロフ) - uevevshさん» ありがとうございます!頑張ります! (2023年3月24日 9時) (レス) @page10 id: 9a7e0ef9d9 (このIDを非表示/違反報告)
uevevsh(プロフ) - どうしよう可愛いッッッ!!!!!!面白い作品をありがとうございます!!所々、キュンキュンも入っていて素敵です…!更新待ってます!!! (2023年3月23日 13時) (レス) @page8 id: 7b11ace105 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:とんかつ | 作成日時:2023年3月21日 13時

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