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「…確かにうめぇな」


「でしょ?」



ヒヤヒヤして見ていた智くんだけど俺の包丁の扱いを見てちょっとは納得したらしい



「あの翔くんがなぁ…」



しみじみとさっきからそればっかり言う智くん








…あんなに話しかけるのに苦労したのに、いざ目の前で話すとやっぱりいつも通りになってて


幼馴染みってすごいなって思った








.









.









.









夕日が傾き始めて、お祭りが始まった


あのまま智くんは焼きそば屋さんを手伝ってくれている


智くん曰く「火はさすがに任せられない」だそうで









智くんは器用にヘラを使いこなして、麺とソースを絡めていく


昔からなんでもこなす人で、俺はそこに憧れていたんだ








.








黙々と焼きそばを作り続ける智くん


今日はお祭りだから周りの雑音で沈黙にはならない






…正直、焼きそばを作る智くんは、かっこよくて




夏のせいか小麦色に焼けた肌


時折血管が浮き出る腕


珍しく半袖を肩まで捲し上げていて


滴る汗が、





「翔くん、」


「うえっ、!?」






唐突に智くんが俺の名前を呼ぶ

俺は智くんの事を考えていたから変な声が出てしまった





「どうした…」

「…翔くん、髪染めたの」




疑問符も付けずに真剣な顔で言う


どうしてそんなことをそんな真面目な顔で聞くのか分からないけど






「うん。にのと」


「…二宮?」






一緒に、という言葉は智くんの言葉と怪訝そうな表情に遮られた









「…どうしたの?」


「いや、」




険しい顔はほんの一瞬だけで、またさっきみたいな真剣な瞳に変わる







.








手に持っていたヘラを鉄板の上に置いて、







智くんの綺麗な手が俺の腕を掴んだ









.









.









.









「翔くん、一緒に花火見よう」

*→←*



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(プロフ) - awxぺぷちんさん» ありがとうございます!亀更新ですがこれからもよろしくお願いします! (2019年2月3日 22時) (レス) id: c2d3d8d027 (このIDを非表示/違反報告)
awxぺぷちん(プロフ) - 待ってましたー おぉっ!山夫婦はクラスバラバラ状態ですか、これはこれからの展開が面白くなりそうですね! (2019年1月27日 9時) (レス) id: 3bb69d1c12 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2019年1月21日 0時

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