しんくろ ページ16
「にゃーにゃーにゃー」
「がおがおがおー♪」
「にゃおにゃおにゃー♪あ、わた、ゴミついてるよ」
鼻の頭に黒い点発見。人差し指の爪先で擦ってやるが取れない。
「ん?あれ?あ、これ、ほくろか」
いつの間にできてたんだ?気づかなかった。つーか、この位置って…
「あはは。わたと一緒のとこにあんじゃん!」
でかわたの鼻の頭にもほくろがある。まったく同じ位置。どこまでこいつらはシンクロしてるんだよ。もうほぼクローンじゃん。くっくっと笑いがこみ上げてくる。
「わた??」
小首をかしがるわたカイジュウ。
「あ、ごめん。ママのことね。ママもここにほくろあるんだよ」
渉の鼻先をくりくりすれば、くすぐったいと笑う。
「ママといっしょー?」
「そ。ママとおそろい」
「おしょろいかー」
うれしそうに笑う渉が愛おしい。
「明日、ママに教えてあげような。おそろいーって」
「うん!おちえてあげう!」
明日は朝一で、でかわたに面会して帰りに触れ合い動物園に足を伸ばす予定だ。
「寝ないと明日が来ないからもう寝ようか」
「さっきねたからもうあちただよ?」
お。いっちょまえに屁理屈を。もっと寝ないと足りないから明日が来ないんだよと両ほっぺをふにふにつまんでやった。
PCの電源を落として黒猫を脱いで渉の怪獣も脱がして二人で人間に戻ってからベッドにもぐりこむ。横になってコロコロ転がりながら渉が楽しそうに明日のことを想像して聞かせてくれる。
「わたくんねぇ、あちたねぇ、あうぱかにのってねぇ、ちゃいとおいかけっこしゅるんあよ」
「んー?ふふ。どっちが早いかなぁ」
いつか俺が見た夢と同じようなこと言ってんな。俺と渉もシンクロしてる。
「ちゃいはかめしゃんにのるからまけちゃうの!」
「えーなんで、ちゃいは亀?あ、でも亀はうさぎより早いからアルパカにも勝っちゃうかもなぁ」
クスクスと笑って意地悪を言う渉に俺も負けじと返せば
「しょしたら、わたもぴょんってかめしゃんにのるー!」
にこにこと予想外の展開を返される。ほんと口達者になったなぁ。
「しょれから…しょれから……」
話すうちに寝てしまった渉を起こさないようにベッドから這い出て出かける準備をして俺もワクワクしながら眠りについた。
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coguma(プロフ) - 豆さん» はじめまして!待っててもらえて光栄です(^^)手前味噌ですが2人には私も悶えてます。また悶えてもらえるように頑んばります! (2018年1月26日 0時) (レス) id: bbde69f82a (このIDを非表示/違反報告)
coguma(プロフ) - みなみさん» 毎度ご贔屓に預かりありがとうございます!ほんとにいつもいつもすぐご覧いただいて…ありがとうございます!ちびわた可愛がってもらって(^^)また書きますねー (2018年1月26日 0時) (レス) id: bbde69f82a (このIDを非表示/違反報告)
豆(プロフ) - はじめまして!新作!!待ってました!!ちびわたもちゃいも可愛くて悶えます!! (2018年1月11日 8時) (レス) id: cd225129db (このIDを非表示/違反報告)
みなみ(プロフ) - わーい、新作!あい変わらずわたちゃん可愛い(*^^*) (2018年1月10日 19時) (レス) id: da0698ca24 (このIDを非表示/違反報告)
coguma(プロフ) - みなみさん» 毎度ご贔屓に預かりありがとうございます!すごいタイミング!読み返してもらえるのは作者冥利に尽きます。アラばかりですがまたお越しくださいませ (2017年5月16日 0時) (レス) id: bbde69f82a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:coguma | 作成日時:2016年6月25日 23時