10:浅羽先生 ページ10
「浅羽先生はいい人ですよ。すごく優秀で、でもそれを鼻にかけないっていうか……。急患にも快く対応してくれますし、患者さんの評判も良いんですよ」
「んー浅羽先生ですかぁ？あんまり知らないなぁ、付き合いのいい人じゃないって言うか、殆どずっと病院にいるヒトですからねぇ」
「浅羽先生って、なーんか一線引いてる感じがあるって言うか、取っつきにくいんですよね。いや、悪いヒトじゃあないんですよ」
医者としては恐ろしく優秀。底抜けに優しいが、どこか取っ付きづらい人物。
浅羽Aの評価は概ねこんな感じだ。
親しい友人はおらず、一緒に食事を取るような間柄の知り合いもいない──となれば、意図せず僕が彼女の一番近しい人間になっていたようだ。
「で、このヒトを治せば良いんスか」
「あぁ、そうだ」
なにか意味ありげな腹の立つ視線に「はやくしろよ」と急かせば、時代遅れのフランスパンみたいな頭をしたガクセー──東方仗助は「はいはい」とテキトーな返事をしたかと思えば、揺らめくスタンドの拳で浅羽Aに触れた。
「これで怪我はカンペキに治ったッスよ。でも露伴センセーがAさんと知り合いだったとはよォ、世間ってマジに狭いんスねぇ」
「何？お前、彼女を知ってるのか？」
「え、知ってるも何も、怪我したり病気したりしたら俺は大体Aさんに相談してるんスよ」
病院に来ると大体居るんで。と言う仗助は、彼女をじっと見下ろした後、僕に視線を向けた。
その視線には鮮烈な熱が籠っており、僕ともあろうものが少しばかりたじろいでしまう。
「何があったんスか、まさかスタンド絡みじゃあないでしょうね？」
「さぁな、僕も調べているところだ。早くもこの病院では二人も続けざまに死んでるんだぜ？唯一生還してる彼女に話を聞ければ、この現象が偶然なのか、そうじゃあないのかハッキリするさ」
不服そうな表情をする仗助だが、僕は知っている限りの事を話したんだ。そんな目を向けられる筋合いはない。
「それより、彼女は本当にスタンド使いじゃあないのか？」
「しらねーっスよ、俺が知る限りAさんにそう言う素振りは無かったッスけど、スタンド使いならフツーそう言うのは隠しますからね」
「フン……」
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ちよ - 花京院の名前に反応してしまいました！露伴先生も花京院も大好きなキャラなので興奮しながら読んでしまいました^^; (2020年12月30日 4時) (
レス) id: b3a59bf25e (このIDを非表示/違反報告)
なな - 更新楽しみにしてます！！ (2020年11月20日 0時) (レス) id: 990f265493 (このIDを非表示/違反報告)
豆(プロフ) - レス遅くなってすみません…。露伴先生かっこいいですよね〜〜！！確かに最近は五部夢が多い印象ですねぇ……。 (2020年9月27日 20時) (レス) id: 1f2cc878d7 (このIDを非表示/違反報告)
せいちゃん(プロフ) - 岸辺露伴先生がジョジョで1番好きなキャラなので、めっちゃ楽しく読ませて貰いました！最近あまり4部の小説書いてる人が少なかったので、嬉しいです！これからも更新頑張ってください！楽しみにしてます！ (2020年9月19日 18時) (レス) id: da5e2670c3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：豆 | 作成日時：2020年9月10日 17時
