ピリオドマン (ページ22)

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安「先攻後攻、どっちが有利なんやろな」

信ちゃんの方に体を向けた安田さんにタジタジになる信ちゃんの膝にマルが手を乗せる

丸「安田さん、それくらいにしてもらえる？信ちゃんも疲れてんねん」

安「村上さんが丸山組のウィークポイントやからな」

丸「そこまでハッキリ言われると気持ちいね」

安「下もえらいザワザワしてたけどはよ指示したらんでええの？」

丸「そんなことで狼狽えるような奴らじゃないから心配せんでええよ」

安「少数精鋭、やもんな？」

丸「そう、そっちの方が動きやすいでしょ？」

安「ふーん、まぁ頑張ってね」

安田さんが立ち上がる

丸「もう帰るん？」

安「激励に来ただけやから、じゃあね信ちゃん」

信ちゃんに手を振りながら勝手に帰っていく
一体何が目的やったんか

丸「はぁ…、とりあえず僕らの弱点は人数と信ちゃんってことが完全にバレてると思ってええね」

雛「なんかごめんなぁ」

丸「いいねん、僕らのメンツのためにやってることやし」

申し訳なさそうに小さくなってる信ちゃんの頭をガシガシと撫でるマルは、きっとヤクザとしてのメンツなんかに興味はない
安田さんの言う通り勝負をかけるならそろそろ作戦を決めなあかん

倉「どうする？」

丸「突っ込むかぁ」

倉「そうやね」

丸「もし向こうから来るとしても横山は多分動かへんから横山をやるには俺らが動かなあかんやろ」

倉「信ちゃんは？」

丸「連れて行ってもし向こうもこっちに来てて事務所に人が少ないようやったら一緒に突っ込むけど、人が多かったら残しとく」

倉「分かった」

丸「そうと決まればすぐ動けるように仮眠と食事だけしといて、たっちょんと信ちゃんは11時の流れ集合ね」

倉「長期戦になる可能性も考えて食料の買い出し行っとこか？」

丸「あ、助かる、信ちゃんも今ちょうど休戦期間やし久々に外出てみる？」

雛「うん、じゃあたつとスーパー行ってくるわ」