喫茶店（山コンビ） (ページ29)

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夏祭りページ29

「ふふ、なつかしいな」

「何がなつかしいの？」

「翔くんのタコみたいな顔」

「何それ！」

あの初々しい思い出は

今でもちゃんと、覚えてる

きっといつになっても

思い出すんだろうな・・・

「智ちゃん！！翔ちゃん！」

「・・・？」

名前を呼ばれて振り返ると

お店常連のおばちゃんがいた

「今年はお祭りに来たのね～いつでも仲良しね♪」

「いや～それほどでも(笑)」

「あら翔ちゃん照れちゃって！でもうちの旦那が嘆いてたわ、今年はお店で飲めないって(笑)」

「ふふ、ごめんね」

「いいのよ！楽しんで」

その後も

お店に来てくれる人たちが声をかけてきた

「智ちゃん！来年はさ～夜までお店開けてよ！一緒に祭りしたいよ」

「今からお店行こうと思ってたんだよ！残念だな～」

その言葉が嬉しくて

翔くんとお祭り来るのもいいけど

もうしばらくは

ここにも来れないかな・・・

「・・・来年は、忙しくなるね？」

「・・・えっ？」

翔くんは笑ってそう言った

俺の思ってること、翔くんにはお見通しで

そんな翔くんが

なんか・・・すごく愛しかった

「そうだね・・・」

腕を掴んで頭を寄せる

「・・・///」

「ふふっ・・・やっぱりタコだけど」

ＥＮＤ