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はじまりの予感 ページ21
ついに言ってしまった・・・
恐る恐る顔を上げると
その顔はなぜか険しくて、声も低い
「えっと・・・俺のですか？」
「はっ・・・はい」
慌ててそう返事すると、ほっとした表情に変わった
「あの、すみません！・・・それはちょっと」
「っそ・・・そうですよねっいきなりこんな、お仕事中ですし」
「・・・いや、それもあるんですけど」
「・・・？」
少しの沈黙の後
言った
「俺・・・付き合ってる人いるんで」
「ちなみに・・・あの人なんですけどね(笑)」
その視線を伸ばしていく・・・
「・・・へ？」
いろいろ頭がついていってない
だって
だって・・・
あの人って
え？
「だから・・・すみません！」
そして深くお辞儀をして
また去って行く・・・
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作者名：青とんぼ
| 作成日時：2014年10月6日 21時
