喫茶店（山コンビ） (ページ16)

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アメリカンページ16

「そうだ、名前聞いてなかったね」

「二,宮和也」

「和って呼んでください」

「和？」

「はい」

茶色い髪がふわふわと揺れている

ちょっと触って見たくて

「ゴミついてます」

「え？どこ？」

立ち上がって髪を触った

「ありがと」

「いいえ」

「コーヒー好きなの？」

「えぇ・・・好きです」

「俺が高校生の時はブラック飲めなかったよ(笑)」

「それ、やばいですね」

「ふふ・・・やばかったのかな」

そんな話をしていたら

他のお客に呼ばれて、またいなくなってしまった

本当に・・・人気な人なんだな

「相手しようか？」

すぐさま目の前に現れたなで肩さん

すごいキメ顔できたけど

そっぽを向く・・・

「ちょっと！」

「・・・最近の高校生は冷たいな～」

ぶつぶつ言ってお皿を拭いている姿をちらっと見た

いつも仲よさそうにあの人としゃべってて

棚には高校生の時だろう、一緒にとった写真が飾ってあった

「・・・」

前から気になっってたけど

「・・・あなたは、あの人の何なんですか？」

「・・・へ？」

顔を上げて、間抜けな顔をしてる

聞こえてないか、と

最後の一口を吞んだ

その時だった・・・

「・・・大切な人だよ？」

思わず固まって

カップで顔を隠したまま止まる・・・

下ろしていくと

にっこりと笑って俺を見ていた・・・