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思い出 ページ13
それから
何かと理由をつけて
喫茶店に顔を出した
智くんの隣で笑っていたおじさんは
そんな俺を見て何でも分ってると言うように笑ってた
そして気づくと常連客の何人かからも
翔くんと呼ばれるようになっていた
「今日の調子はどう？」
「う〜ん・・・どう？」
「まだまだだな」
智くんはおじさんからコーヒーの淹れ方を教わり始めて
その姿は真剣そのもので
ずっとその姿を見ていられた
同じ高校生とは思えない
学校から帰って
家の手伝いをして
もっとうまくなりたいからと、勉強して
「・・・」
ガラスに映った自分の姿が
酷く・・・汚く思えた
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作者名：青とんぼ
| 作成日時：2014年10月6日 21時
