喫茶店（山コンビ） (ページ2)

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いい夫婦の日ページ2

肩にかかったエプロンが片方落ちてる

いつみてもなで肩だな～

「相,葉ちゃん、お待・・・たせ！」

零しかけてなんとか俺の前にコーヒーが運ばれる

「翔ちゃん、肩(笑)」

俺の言葉に眉をさげながらエプロンを直した

「今日も忙しそうだね？」

「うん、おかげさまでね」

翔ちゃんと大ちゃんは、恋人同士

高校生のころからふたりは付き合っているんだって

出会いはまだ大ちゃんが仕事を継ぐ前

お店に来ていた翔ちゃんと仲良くなったのがきっかけ

そのころは毎日大ちゃんのところに来ていたとか

翔ちゃんがお店の手伝いをするようになったのは

ふたりが高校を卒業したときからだった

いまだ翔ちゃんはドジしちゃんときもあるけど

そんな翔ちゃんを、大ちゃんは優しく見守っている

ふたりの雰囲気がお店にもにじみ出ていて

暖かくて、俺は大好き！

「大ちゃんさ、最近一段ときれいになったよね！」

「えっ！？やっぱりそう思う？」

「うん、思う！」

自分がほめられた時のように翔ちゃんは照れながら笑った

「なに？どうしたの？」

その隣に、大ちゃんが寄り添う

また下がってきているエプロンをスマートに直しながら(笑)

うん、やっぱりお似合いだ

「大ちゃんのこときれいだって、翔ちゃんが言ってたよ！！」

「ちょっ・・・！！」

「ふふ、それはどうも」

「・・・・っ///」