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「デートって、何だっけ…」
本屋のタウン誌やグルメ情報誌の前で立ちすくむこと30分。気になるのを手に取ってはパラパラと読んですぐに棚に戻すを繰り返してる。そろそろ店員さんの視線が鋭くなってきた気がする。とりあえず本屋さんをウロウロして誤魔化してみるけど、やっぱり足は同じところに止まってしまう。
めっちゃ不審者だな、私。
さっきまで立ち読みしてた数冊をガッと手に取りレジに向かう。これだけあれば行きたい所が思いつくはず。意気込んでレジに並んでる間、後ろから倉野さん、と呼び掛けられた。
振り返るとそこにはキラキラしたまぶしい人が私に向かって微笑んでた。心なしか周りの人もみんな注目してる気がする。
「あぁ、やっぱり倉野さんだ」
「松本さん！」
「この間の飲み会ぶりだよね？あの後、大丈夫だった？」
「あ、あの時は大変失礼しました…！」
「ふふっ。ニノが喜んで送ってったから俺たちは全然」
そういえばさ、と松本さんが続ける。
「おめでとう、って言っても良かったんだっけ？」
そう言って松本さんが意味ありげに笑う。その笑顔も俳優みたいに様になっていて私はちょっとくらっとした。たぶん、二宮さんと付き合い始めたことだろうな。はい、と小さく頷くと、松本さんはますます笑顔になった。
「おめでとう」
「あ、ありがとうございます！」
そうして話してると、お客様とレジから呼び掛けられた。振り返ると店員さんの鋭い目つき。
そうだった、並んでたんだった…！
慌ててレジに向かい会計を済ます。結構な出費になってしまったけど、この際気にしちゃダメだ。
たくさんの雑誌を抱えて松本さんの所に戻る。ごめんねと謝る松本さんに私はぶんぶんと首を振った。
「私がぼーっとしてただけなので」
「いや、こちらこそ。それにしても凄い量だね。どっかに行くの？」
本屋の袋から透けて見える雑誌に視線をやって松本さんが尋ねてくる。私が曖昧に笑って頷くと、松本さんが何かを心得たかのようにふふっ笑った。
「もしかして…ニノと？」
「はい、まあ」
「その量を買い込んだってことは……迷ってるのかな？」
「……正解です」
松本さんの指摘に頷いた。
行きたい所を考えてって言われたのに、どこを見てもいまいちピンとこなくて途方に暮れていた。
私の様子を見て松本さんがまたふふっと笑った。
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よっしー - 2度目です。何回読んでもいいですね(*^.^*)本当に更新待ってまーす＼(^o^)／ (2018年4月29日 11時) (
レス) id: a1ac4d5582 (このIDを非表示/違反報告)
みぃこ(プロフ) - こんにちは☆これからも更新楽しみにしてます(*^^*) (2017年9月25日 13時) (レス) id: 22f30ee0ea (このIDを非表示/違反報告)
東(プロフ) - よっしーさん» コメントありがとうございます！ちょっといま更新が滞っていてすみません…！でも続きが読みたいのお言葉が嬉しくて頑張れそうです。もう少しお待ちください(*^_^*) (2017年7月11日 22時) (レス) id: 9502643afc (このIDを非表示/違反報告)
よっしー - とっても続きが楽しみです(^o^)更新まっていますね(^_-)ニノの過去がちょっと気になるかな？“もう彼女なんていらないわ”ってセリフ気になる〜。早く続き読みたいです(^o^)/ (2017年7月4日 21時) (レス) id: aab48ffb53 (このIDを非表示/違反報告)
東(プロフ) - あさみさん» 嬉しいお言葉ありがとうございます！早々に相葉さんを登場させてしまってすみませんヽ(；▽；)ノこれからも甘い雰囲気を心がけて書いていきますね！ (2017年5月27日 2時) (レス) id: 69438d7547 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：東 | 作成日時：2017年5月11日 0時
