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「こんばんは」
「はい、こんばんは」
スマホをタップすると、すぐに聞こえてくる二宮さんの声。何だかくすぐったくて、スマホから顔を離してちょっと笑う。
「あれ、外にいるの？」
「あ、そうなんです。友達と飲んでて」
外のざわざわとした空気が伝わったのか二宮さんの質問に答える。するとすぐに、今どこ？と返ってきた。
「遅いし何なら迎えに行くけど？」
「えっ！？いや、大丈夫です！もうすぐで家に着きますから！」
本当に？という疑わしげな声に、本当です！本当です！と繰り返す。そうして話す内に本当に家の前に着いた。
「今着きました！」
「油断は禁物。部屋に帰るまでが飲み会ですから」
「何ですか、それ」
ふふっと笑うと、本当に気をつけてよと真剣な声が返ってきた。
「飲み会で遅くなりそうなら、俺のこと呼んでいいから」
「そんな。心配しすぎですよ」
「酔っ払ったAさんは危なっかしいから」
それに、と二宮さんが続ける。
「彼氏ですから？心配ぐらいするでしょ、当然」
思わずスマホを落としそうになった。
小声でありがとうございますと告げると、どういたしましてと柔らかい声が返ってくる。
これ電話越しで良かった。
もし面と向かって言われてたら、息もできなくなってたかもしれないと、心の中でほっと息をついた。
部屋に入り友達と話したことや今日あったことをだらだらと話す。二宮さんはふふっと笑いながら、たまに突っ込んだりして話を聞いてくれる。
「で、友達がデートを……」
「ん？どうしたの？」
「あ、いや何でもない、です」
デートに行けって発破をかけられたとは何となく言いづらくて言葉を濁す。私としては二宮さんと一緒に居られればどこでもいいから、喫茶M&Wでも全然構わない。うん、いつかタイミングが合ったらデートすればいいんだ。自分で納得して別の話題を出そうとしたら、向こうからデートって聞こえてきた。
「えっ！？」
「デートって聞こえた気がしたんだけど」
「あっ、それは、その」
「デート、したいの？」
二宮さんの質問に答えられないでいると、クフフっていつもの笑い声が聞こえてきた。
「俺はAさんとしたいけどね、デート」
「えっ、あっ」
「Aさんは？」
「私もしたいです…！」
「ふふっ。じゃあ決まりね」
休みの調整してまた連絡するから、どこに行きたいか考えといてと告げて通話が切れる。私は嬉しくてクッションに顔を埋めた。
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よっしー - 2度目です。何回読んでもいいですね(*^.^*)本当に更新待ってまーす＼(^o^)／ (2018年4月29日 11時) (
レス) id: a1ac4d5582 (このIDを非表示/違反報告)
みぃこ(プロフ) - こんにちは☆これからも更新楽しみにしてます(*^^*) (2017年9月25日 13時) (レス) id: 22f30ee0ea (このIDを非表示/違反報告)
東(プロフ) - よっしーさん» コメントありがとうございます！ちょっといま更新が滞っていてすみません…！でも続きが読みたいのお言葉が嬉しくて頑張れそうです。もう少しお待ちください(*^_^*) (2017年7月11日 22時) (レス) id: 9502643afc (このIDを非表示/違反報告)
よっしー - とっても続きが楽しみです(^o^)更新まっていますね(^_-)ニノの過去がちょっと気になるかな？“もう彼女なんていらないわ”ってセリフ気になる〜。早く続き読みたいです(^o^)/ (2017年7月4日 21時) (レス) id: aab48ffb53 (このIDを非表示/違反報告)
東(プロフ) - あさみさん» 嬉しいお言葉ありがとうございます！早々に相葉さんを登場させてしまってすみませんヽ(；▽；)ノこれからも甘い雰囲気を心がけて書いていきますね！ (2017年5月27日 2時) (レス) id: 69438d7547 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：東 | 作成日時：2017年5月11日 0時
