コネクト2[ARS] (ページ11)

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Aside
潤くんと話してたら、いきなり人の心の声が流れ込んできて、思わず身体を震わせた。
潤『どうした？』
A『いや、なんでも・・・うっ。』
『穂香、穂香』
『どこ？どこに行ったの？』
A『うわぁー！』
潤『おい！どうしたんだよ！』
どんどん流れ込んでくるのは明らかにお母様の心の声だ。
油断した。
潤くんに包み込まれてリラックスしてるときにこれは結構しんどい。(汗)
A『ごめん、だいじょぶ…』
潤『全然大丈夫そうに見えなかったけど。何があった？』
A『お母様がね、この部屋の前通ったの。
お姉ちゃんを探してる。』
潤『どういうこと？』
A『心の声。
ごめん、行ってくる。』
潤『ちょっと待てって。』
ベッドから出ようとした私を潤くんが止めた。
潤『一回落ち着こう？深呼吸して？』
言われたとおりに深呼吸をしてみる。
？「潤くん、Aちゃん？」
潤「あ、和。」
隣から聞こえてきた声に顔を上げると、和くんがこっちを見ていた。
和『どうしたの？』
潤『なんか、心の声が聞こえたらしくてさ。』
和『心の声って・・・もしかして、Aちゃんも聞こえる人なの？』
A『もって…』
和『俺もだから。ちなみに雅紀も。』
A『えっ。』
心の声が聞こえる人に今まで会ったことはない。
おばあちゃんの話だと、いないに等しいらしい。
和『あ、大丈夫。必要な時にしか聞かないから。
だから、そんなにずっとシャッター降ろしてなくていいよ。』
潤『たしかに。ずっと降ろしてるなとは思ってたけど。』
A『心の声聞ける人はほとんどいないって聞いてたけど、お姉ちゃんのこともあるから。』
和『そうだよね。
で、何があったの？』
私は心に下ろしていたシャッターを上げてから、さっきのことを話した。
和『もしかして、今までずっと心の声聞こえ続けてた？』
A『おばあちゃんがいるときは聞こえないようにしてもらってたんだけど、最近はずっと。』
和くんが顔を顰めた。
和『それはしんどいでしょ？俺も翔さんに制御してもらってるし。
あとでAちゃんもやってもらったらいいよ。』
A『うん。』
はぁ、なんか一気に疲れちゃったな。
まだ朝なのに。