赫喰種【黒執事】【東京喰種】 (ページ5)

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その執事、狩人ページ5

暗い部屋、ベッドに横たわった昨夜の客人。
眼下の少女の為に用意した幾つかの道具。
寝ている間でさえも警戒の色を絶やさない彼女だが、そんな警戒は私、悪魔には無意味である。

ベッドを鳴らさぬように彼女に跨がれば道具の中からではなく自身の体からひとつ凶器を選択し、彼女に宛がった。

――――――·····

彼女の白いうなじにくぼみができ、数秒後ゆっくりと血が流れる。
その傷はすぐに彼女の意識外で完治した。
彼が彼女に向けた第1の凶器は自身の、悪魔の、爪であった。

「(ほう、私の爪では傷つきますか。ですが人間より切れるまでに時間がかかりますし、スグに治る。ではナイフや錐では如何でしょう)」

「(坊ちゃんの命令次第ですがこの方は私自身としては対立するべきではないと思いますがねぇ･･･)」

「(嗚呼そうそう。先程夜這いに来てくだって有難うございました･･･♡ 毎夜毎夜実験を重ねていくので覚悟してくださいね)」

「人間では無いことは確証がついたと。そういう事だな？」

「ええ。私が彼女を殺そうと思えば出来るでしょうが銃弾も効かず、ナイフでも切れず、錐の刺傷も出来ないので敵対するのは危ないと思われますね」

今朝の「実験の結果」を主人に伝え、今朝の「被検体」を起こしに向かう。

「お早うございます。お嬢様――――――·····