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九 「なんだ、いたのか。」
女 「ふふっ、すぐに失礼しますよ。
はい、こちら、どうぞ。
ではごゆっくり。」
笑みを隠そうとしない女将から
彼女のバックを受け取り、
一礼して去っていく後ろ姿をチラッと見る。
…これはしばらくネタにされそうだ。
そして、部屋の入り口で照れているAを
中へ入れてやった。
九 「…本当によく似合ってるよ、その浴衣。」
「ココくん、ありがとう。女将さんに、これ頼んでおいてくれたんだってね。
すごく嬉しい。
これ、撫子の花なんだって。綺麗だね。」
彼女は今、落ち着いた色合いの生地にピンクの撫子の花があしらわれた浴衣姿。
髪もふんわりとしたアップヘアになっており、
赤珊瑚のついたべっ甲の簪が挿されている。
顔まわりの髪も緩く巻かれているようで、
いつもとはまた違う顔。
品があって、艶やかで。まさに、羞月閉花。
つい、目が離せなくなる。
九 「…キス、したいけど、
止まらなくなりそうだから今はやめとく。」
「う、ん…。」
九 「A、庭の散歩でもするか？
確か、向こうの紅葉の木の近くに、花がけっこう植えられてた気がする。」
「そうなの？見に行きたい。」
九 「じゃあ行くか。お手をどうぞ？」
彼女の手を取り縁側から降りる。
そして羽織をかけてやり、庭園の中を並んで歩き出した。
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きりん。(プロフ) - 紫月@ｴﾀﾌｪｱさん» たしかに今回まとめて更新できて、早めにお届けできましたねー。読んでいただきありがとうございます！ (2022年11月6日 2時) (
レス) id: 34dfd6e82d (このIDを非表示/違反報告)
紫月@ｴﾀﾌｪｱ(プロフ) - もう4話終了！？速い、早すぎる((そして、好き (2022年11月5日 23時) (レス) id: 6f5f0e8f06 (このIDを非表示/違反報告)
きりん。(プロフ) - bloodyrose77さん» そんな風に言っていただけるなんて、本当に恐縮です。最後までキュンキュンをお届けできるよう、頑張りますね！ (2022年11月5日 17時) (レス) id: 34dfd6e82d (このIDを非表示/違反報告)
bloodyrose77(プロフ) - ココ落ちの夢小説の中でナンバーワンになりました！言葉に長けてらっしゃってとても、読みやすく尚且つとてもキュンキュンなるお話でした！更新楽しみにしております！ (2022年11月5日 16時) (レス) @page48 id: 1b5535e4ab (このIDを非表示/違反報告)
きりん。(プロフ) - ちいさん» なんてこと…！ありがとうございます！とっても嬉しいです。まだ誰をお相手にするかは決めていませんが、新しいお話もご期待に添えるよう、がんばりますね！ (2022年11月5日 15時) (レス) id: 34dfd6e82d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きりん。
| 作成日時：2022年10月30日 23時
