178 & greeting ページ28
美味しく食べ終えて、
食器を片付ける俺の横で
コーヒーを淹れる彼女。
お揃いの猫のマグカップにコーヒーを注いで、
自分の分にはミルクをたっぷり入れていた。
俺はブラックコーヒーを受け取り、
先にソファに座る。
ほどなくしてカフェオレを持ってきたAは、ゆっくり隣に座った。
テーブルに置かれたマグカップの2匹の猫が
揃ってこちらを見ている。
さて。そろそろいいか。
俺は徐に口を開いた。
九 「そろそろ、何があったか教えてくれるか？
…なんで、泣いてた？」
彼女の肩が小さく震える。
そして、何か言い淀んだ後に、
聞き逃しそうなほど小さな声で、
「……ココくんに、会えて嬉しかったから。」
こちらを向かずに俯いてそう言った彼女。
可愛い答えだが、
今回は騙されてやることはできない。
お前は、
俺の唯一大切な女だから。
九 「A。」
「…はい。」
九 「俺って、そんなに頼りないか？」
「そんなことっ！…ないよ…。
でもっ…、迷惑、かけたくないし、
ココくん、だけには…
迷惑って…思われたくないの…。」
彼女の瞳に涙が滲んできて、一粒ぽろっと滴が落ちる。
静かに泣く彼女は、儚くて美しかった。
俺は彼女の手を取り、
車に乗せたあの時のように、
お互いの指を絡み合うようにして握った。
彼女もゆっくり握り返してくる。
九 「どんなことでも絶対に迷惑なんて思わない。」
それは、彼女の目を見て伝えた、
飾り気のない本心だった。
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
こんばんは。きりん。でございます。
初めましての方も、
2度目ましての方も、
この度は、九井さん、今日はどうしましたか？をご覧いただき、誠にありがとうございます。
閲覧数やお気に入り登録が未だにどんどん増えていることに、動悸を覚えています。
感謝の思いをお伝えしたく、この場をお借りして、お読みくださった全ての皆様へ御礼申し上げます。
実は自分で作りつつ、
ココ、あっま！こんなん言われたい！
と思っている作者です。
共感いただける方や、※付きのオトナな時間をもう少し見ていただける方は、
宜しければ高評価をお願いいたします。
シリーズが長くなってきたので、
皆様の評価を参考に今後の展開を考えていきます。
では！
もう少しシリーズは続きますので、
どうぞお手隙な時にでもお立ち寄りくださいませ。
きりん。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 397人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
きりん。(プロフ) - 紫月@ｴﾀﾌｪｱさん» たしかに今回まとめて更新できて、早めにお届けできましたねー。読んでいただきありがとうございます！ (2022年11月6日 2時) (
レス) id: 34dfd6e82d (このIDを非表示/違反報告)
紫月@ｴﾀﾌｪｱ(プロフ) - もう4話終了！？速い、早すぎる((そして、好き (2022年11月5日 23時) (レス) id: 6f5f0e8f06 (このIDを非表示/違反報告)
きりん。(プロフ) - bloodyrose77さん» そんな風に言っていただけるなんて、本当に恐縮です。最後までキュンキュンをお届けできるよう、頑張りますね！ (2022年11月5日 17時) (レス) id: 34dfd6e82d (このIDを非表示/違反報告)
bloodyrose77(プロフ) - ココ落ちの夢小説の中でナンバーワンになりました！言葉に長けてらっしゃってとても、読みやすく尚且つとてもキュンキュンなるお話でした！更新楽しみにしております！ (2022年11月5日 16時) (レス) @page48 id: 1b5535e4ab (このIDを非表示/違反報告)
きりん。(プロフ) - ちいさん» なんてこと…！ありがとうございます！とっても嬉しいです。まだ誰をお相手にするかは決めていませんが、新しいお話もご期待に添えるよう、がんばりますね！ (2022年11月5日 15時) (レス) id: 34dfd6e82d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：きりん。
| 作成日時：2022年10月30日 23時
