個性：剛翼の彼女は海賊になる (ページ30)

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ウソ「にしても、Aの羽根で飛ぶのすげぇ速かったなぁ！またやってくれよ！」

「いいですよ〜。」

ナミ「あ、そーだ。アンタはこれから先どーすんの？」

「あー、私、その11年待たせてきた男を探してるんでこの先の海には進みます。ある人の本懐をその男と一緒に遂げるって目的もあるので。」

ウソ「ならおれ達の船にこのまま乗るか！？」

サン「おれは大歓迎さァ♡」

「まぁ、悪くないっていうかこっちからお願いしたいレベルですけど、その男に会ったら私船降りるんで仲間にはなれませんよ？」

ゾロ「Aを船に乗せてこの先に進む分にはルフィも喜ぶだろうが...降りるときが面倒だろうな。」

「そこは何とかしますよ。」

ナミ「私は大歓迎よ！」

「ま、ルフィさんが起きてから話してみます。」

チョ「おう！！」

そしてその日の夜。

眠りにつこうと思い寝室に向かっている途中、王宮が広すぎて迷子になった。

暗いの苦手なのになぁ、と思いながら歩いていると、ビビさんに遭遇した。

「あ、ビビさん。」

ビビ「Aさん？？どうしてここに...」

「迷子です。」

ビビ「あら...案内するわ！」

「ありがとうございます！」

そうして2人で暗い廊下を歩く。

「なんか迷ってます？」

少し暗い顔をしているビビさんに、そう話しかけた。

ビビ「え、！」

「私で良ければ話聞きますよ？実は全然眠くありませんし。」

にひっ、と笑いながらそう言うと、ビビさんは、自分の部屋に案内してくれた。

お、王女の部屋なんか入っていいのか...？

そう思いながらも部屋に入り、用意された椅子に座る。

ビビ「私、ルフィさん達に着いていこうか悩んでいて...」

「あぁ。そっか、ビビさんは王女ですもんね。」

下を向きながら話すビビさん。

ビビ「王女の立場に不満を持ったことはないの。それに、私はこの国が大好き。だけどルフィさん達とも冒険はしたいの。一緒に、もっとたくさんの物を見てみたい...！」

彼女は王女だ。

そう簡単に国を離れられない。

それに、本当にこの国が大好きなのだろう。

王女自ら、国を脅かす組織に潜入する程に。

「んー、私は正直言うと、ビビさんともっといっしょにいたいです！」

そう言うと、ビビさんは驚いて顔を上げる。