個性：剛翼の彼女は海賊になる (ページ28)

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目を覚ますと、フカフカのベッドの上に寝転がっていた。

ナミ「あぁ！！Aが起きた！！」

チョ「なに！？A！！」

ナミさんがそう言い、私のところに走ってきた。

チョッパーさんやウソップさんも集まってくる。

ナミ「A〜！！心配したのよ！死んじゃったのかと思ったぁ〜！！」

半泣きになりながらそう言って抱きついてくるナミさん。

ウソ「そうだぞおまえぇ〜！！」

チョ「もう心配かけさせんなよぉ〜！！！」

この2人に至っては泣いている。

すると、扉が大きな音を立てて開き、誰かが部屋に入ってくる。

ペル「目を、覚ましたのですね！！」

「あ、ペルさん。ども〜。怪我大丈夫ですか？？」

そう言うが無視され、どんどん私の方に進んでくるペルさん。

ペル「ありがとう...！君のおかげで私は、命を救われた！」

そして私のベッドの横で、勢いよく頭を下げる。

「え、いいですよお礼なんて〜。私の好きに動いただけですし。」

すると、次はビビさんが部屋に入ってくる。

ビビ「Aさん！！」

ビビさんは急いで私の方に駆け寄ってきて、お礼を言ってくれる。

それからゾロさんやサンジさんも戻ってきて、2人にも無事で良かった、と言ってもらう。

「私、どれくらい寝てました？」

ナミ「丸一日...も寝てないわね！」

「おぉ。...羽根も数枚復活してるし、良かったです。」

ゾロ「その羽根、どうなってんだ？」

「あー、これ私の一部なんですよ。全部なくなっても数日で生えてきます。」

ゾロ「髪の毛みてぇなモンか？」

「髪の毛は全部無くなったら生えてきませんよ。だから世の中にはハゲてる人がいるんです。」

ゾロ「でも抜けても生えてくるじゃねぇか。」

「若いウチはね。まぁ、無くなっても生えてくるって点では同じです。毛根みたいなものはありませんけどね。」

そう言いながら、ビビさんが持ってきてくれた果物を口の中に入れる。

ビビ「そうだ！ルフィさんが目を覚ましたら宴会をしようと思っているんだけど、Aさん何か好きなのある！？」

「好きな物っすか？...んー、あ、あれですね。焼き鳥。」

ゾロ「共食いじゃねぇか。」

「違いますよ〜。え、私の事鳥だと思ってます？」

ゾロ「鳥女じゃねぇか。」

「そうです。そこ重要。メスの鳥じゃなくて鳥女なんです。」

ぴしっ、と指をさしながらそう言った。