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あれから私たちは解放され、松陽先生の首だけを残してアイツらは去っていった。
無言のままの3人をみて、なぜ私はこんなにも弱いんだと思う。
3人の反対を押し切って、無理言ってまで私がここに来たのはなぜ?
松陽先生を取り返すためだったのに。
私がもっと強ければこんなことにはならなかったのに。
私がもっと強ければ、銀時に咎を背負わすことは無かったのに。
私がもっと強ければ、松陽先生を救えたかもしれないのに。
また、私達4人は松陽先生と楽しく暮らす日々が戻ったかもしれないのに。
晋助が左眼を失うことも無かったのに。
訳も分からないまま戦場にいて、血をかぶった時の生ぬるい感覚と、奪うこと、相手が死ぬ時の断末魔しか知らなかった私に、優しい暖かさや護ること、優しい笑い声、幸せと呼べるものを教えてくれた松陽先生に、銀時に、晋助に、ヅラに、何をすることができた?
結局、私は何も護れなかったじゃないか。
7歳のガキに何が出来る、そう戦場で言われたこともたくさんあった。
まぁ、私より弱いやつだったから黙らせたけど。
でも、アイツらの言う通りじゃん。
私は、なんにも出来なかった。
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凛 - 早く続きが見たいです!ゆっくりでもいいので更新待ってます! (2022年12月14日 18時) (レス) @page38 id: 2bc0f45ebb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:COCOA | 作成日時:2020年6月10日 22時