侍少女は魔法使い。 (ページ27)

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ハーマイオニーがいるトイレへ走る途中、足音が聞こえた。

「隠れて。」

私がそう小声で言い、2人を引っ張って壁に隠す。

ロン「何するんだ！？」

ハリ「ロン、トロールだ。地下室から出てきたんだ。」

「女子トイレの方に向かってる。急ごう。」

そうしてまた走り出した途端、大きな物音とハーマイオニーの叫び声が聞こえた。

「いい？私が一体倒す。もう一体は任せるね。」

ロン「君一人で一体も倒せるの！？」

「たかだか一体じゃん。で、どっちなの？あんたら2人で一体倒せる？」

ハリ「倒せる！！A、頼んだよ！」

「任せて。」

それから女子トイレへ駆け込むと、トイレの壁が壊れ、ハーマイオニーがその下敷きになっていた。

幸い怪我はなさそう。

「ハーマイオニー！」

ハー「A！！それに2人も！」

ハリーとロンがトロールに壁の破片を投げつける間、私はハーマイオニーを破片の中から助け出して、端の方へ連れていく。

しかしトロールの一体がこちらに気づき、棍棒をハーマイオニー目掛けて振り下ろす。

私はトロールとハーマイオニーの間に入り、棍棒を片手で受け止める。

「ハリー！ロン！そっちのトロール任した！」

ハリ「うん！！」

そしてもう一体を2人に任せ、私はトロールの方へ向き直る。

「相手が悪かったね、トロール。」

そう言って高く飛び上がり、トロールの顔に回し蹴りをくらわせる。

トロールは気絶し、その場に倒れた。

ハリー達の方も片付け終わったようで、頭に棍棒が落ちたトロールは気絶し、ハリー達の方へ倒れようとしていた。

ん？ハリー達のほうへ？

その瞬間、私はそこからハリー達の方へ飛び、倒れ込むトロールの頭を片手で掴み、ハリー達が下敷きになるのを防いだ。

ロン「A！ありがとう！！」

「ほいよ。」

そのままトロールを引き釣り、私が倒したトロールの上へ重ねた。

ハー「これ、死んだの？」

「ううん。気絶してるだけ。回し蹴りで気絶するなんて雑魚すぎ。」

それからたくさんの先生が来て、どうなるかと思ったがハーマイオニーが助けてくれ、10点かグリフィンドールに与えられた。