104期訓練兵のお姉さん (ページ36)

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「そうなればこの班で信用出来るのはリヴァイ兵長だけ。そんな信用できる人たちで次の壁外調査である作戦を実行しようとしている。その作戦に一応団長とお話をした私も入れておこうってなった。だからその作戦の詳細を説明しに、わざわざ兵長がこんな時間に私の部屋に来た。」

そう考えたんだけど......、違いました？と、首を傾げて聞きながら兵長の前に紅茶をコトン、と置くと、大正解だ。と言いながら兵長は独特なカップの持ち方で紅茶に口をつけた。

「どうです？その紅茶。」

リヴ「あァ。美味い。どこの店だ？」

「最近ストヘス区に人気のアクセサリー屋が出来たんですけど...、あぁ、行ったらすぐ分かりますよ。高そうな服着た女の人が行くところについて行けば大体そこに辿り着きますから。」

アクセサリー屋、といったときによく分からないような顔をしたリヴァイ兵長をみて、そう付け足した。

「そのお店のちょうど裏に雰囲気のある喫茶店があるんですよ。そこに売ってました。他にも興味ある茶葉がいっぱいあったんですけど...やっぱりあそこら辺のお店にあるものはどれも高級ですね。」

そう苦笑いをしながら私も兵長の向かいの椅子に座り、少し冷めたコーヒーに口をつけた。

うん、美味しい。

そう思っていると、リヴァイ兵長が再び口を開く。

リヴ「次の壁外調査だが...、」

そうしてリヴァイ兵長から作戦の全容を伝えられる。

リヴ「現れると思うか？」

作戦を全て伝えてもらった後、リヴァイ兵長はそう言った。

「敵がですか？...まぁ、じっとはしてないでしょうね。あれだけすぐに捕らえられていた巨人を殺してみせたし、壁の破壊よりもエレンを奪うことを優先させたんですから。それだけ向こうにとってエレンは何としてでもすぐに奪いたいんでしょうね。」

冷めきってしまったコーヒーを飲みながらそう言う。

「そもそも前から気になってたんです。こんなに巨人がわんさかいるのに、どうやって3枚ものあんなに巨大なら壁を作ったんだろうって。今の技術でもあの壁を作るのってすごく難しいと思うんです。」

リヴ「確かに、あの壁は当たり前にあるモンだと認識してたが...、」

「考えれば考えるほど謎が深まっていくばかりで...、たまに考えすぎて怖くなって眠れなくなっちゃいます。」

リヴ「ガキじゃねェか。」

「だから25ですってば。」