104期訓練兵のお姉さん (ページ32)

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なにか喋れ！妙な動きをするな！早く人類の敵ではないと証明しろ！エレン！答えろ！と次々に叫ばれていると、だから...、！とエレンがなにか呟く。

......おっと。

これは審議所のときみたいに叫んじゃうんじゃない？と思った私は彼の両頬を両手でペチン！と挟む。

エレ「へ...、」

「落ち着いて。エレン。私がここにいるから。ほら、大丈夫。ゆーっくり深呼吸して。落ち着いて。」

ゆっくりと、優しくそう話すと、エレンは落ち着いた様子を見せる。

エレ「...わ、悪ィ、A姉さん、、落ち着いてきた、。」

「良かった。」

微笑んで私がそう言うのとほぼ同時に、ハンジさんがエレーーン！と叫びながらやってくる。

興奮した様子でエレンの腕に触れ、熱い！！！と騒ぎ出す。

エレンは熱くないの！？その右手の繋ぎ目、どうなってるの！？とハンジさんが言った途端、そうだこんなもの...！と言って腕を抜いてしまったエレン。

「あ、ちょっと...、！」

そのまま反動で落っこちていくエレンをキャッチし、蒸発していく巨人の腕と、それを見て慌てるハンジさんを見る。

「エレン、大丈夫？気分は？」

エレ「あんまり、良くねぇ......、、」

そう言って気絶してしまったエレン。

リヴ「A、エレンを地下室に連れて行け。」

「了解です。」

リヴァイ兵長に言われた通り、エレンを背負って地下室まで足を進める。

それにしてもエレンの体温あついなぁ、、顔色も悪いし、、ちょっと心配。

エレンを地下室に連れていく途中、タオルを水に濡らし、地下室のベッドにエレンを寝かせた後、そのタオルをエレンの額の上に乗せる。

「はやく元気になってね〜...、。」

人類の為とかそういうのもあるけど、姉さん姉さん！って慕ってくれるこの子がはやく元気になってほしいっていう、単純な思いも含めてそう呟きながら、彼の髪を撫でた。