104期訓練兵のお姉さん (ページ31)

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それからやけにキレイに掃除されている部屋に入り、荷物を広げる。

さっきと同じように本棚に本を入れ、お気に入りの食器を食器棚にいれ、紅茶の茶葉やコーヒー豆を棚に入れていく。

服をクローゼットにしまい、なんだかんだでそんなに多くなかった荷物の整理はすぐに終わった。

それから数日間で私がリヴァイ班に馴染むことができてきた頃、エレンの巨人化の実験が行われた。

エレンが巨人化して暴れたときに、エレンを殺さずに項から取り出す案があるらしく、その説明を受け、エレンを深い井戸の中に入れる。

こうすることでエレンが巨人化して、自我を保つことが出来ていなくても暴れることを防げるはず、というわけだ。

しかし結論からいうとなぜかエレンは巨人化出来なくて。

仕方なく井戸から引っ張り上げ、とりあえず考える時間を作るため、エレンと紅茶を飲む。

エルドさん達がエレンと話している中、ペトラちゃんとリヴァイ兵長が2人で何らかのお話をしている。

少し胸にモヤッ、としたものを感じながらも、仕事なんだから。私が勝手にリヴァイ兵長を好きなだけなんだから。と胸のモヤモヤを落ち着かせる。

エレ「あ、」

「？、あらら。大丈夫？」

エレ「おう。ありがとう姉さ、」

エレンがスプーンを落とし、それを私が拾う。

そのスプーンをエレンに手渡したときだった。

稲妻が走り、強風が吹き、私達は飛ばされそうになる。

慌てながらも適当なところにアンカーを刺して吹き飛ばされないようにし、煙が晴れ、その中を見ると腕だけが巨人化しているエレンが。

暴れたわけではなく、エレン本人も困惑してる様子だった。

少し怖い、けど...、落ち着いて、、、私がするべき行動を取らなくちゃ。

リヴァイ兵長がペトラちゃん達に落ち着け、と言っている中、私はエレンの隣に立つ。

「あっつい...、」

腕の骨の上に立ち、エレンに声をかける。

「エレンも。大丈夫だよ、落ち着いて。」

エレンはペトラちゃん達に敵意を向けられていることを知り、更に動揺する。

どういうことだ、なぜ許可もなく巨人化した。

人類に敵意がないことを証明してくれ。

それに加えて早く証明しろ！と急かされ、だんだんとエレンもパニック状態になっていく。

ペトラちゃんが兵長と私に危険だから離れてください！と叫ぶ。

そんなペトラちゃんに離れるべきはお前らの方だ、と冷静に返すリヴァイ兵長。