104期訓練兵のお姉さん (ページ28)

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次の日。

私は3年間お世話になった訓練兵の兵舎を離れ、調査兵団の本部に向かった。

本部につき、荷物を整理する。

ちなみに部屋はミカサ、サシャとの3人部屋だ。

ミカ「姉さんと同じ部屋、嬉しい。」

サシ「私もA姉さんと同じ部屋なのすっっごく嬉しいです！」

「ふふっ、ありがとう。私も2人と同じで嬉しい！」

いきなり先輩と同じ部屋だと緊張するなぁ、と思っていたから安心だ。

今日は様子見、という感じで特に訓練などはない。

本部内で迷子にならないように道確認をしたり、荷物整理をしたり色々だ。

私は荷物をさっさとまとめ終え、庭に出てベンチに座り、ぼーっとしていた。

そこにやってきたのは、なんと団長。

「お疲れ様です。」

ベンチから立ち上がり、敬礼をしながらそう言う。

団長は楽にしていいよ、と笑いながら言ってくれた。

エル「君は確か...、A・ルーミスだったね。」

「はい。」

エル「リヴァイから聞いているよ。トロスト区では共に戦ったそうだね。」

「戦った、と言っても私はあまり活躍出来てないです、。」

実際リヴァイ兵長がすごかったし。

もちろん調査兵団の人たちも。

エル「君に聞きたいことがある。」

突然そう言われ、私は首を傾げた。

エル「先日、捕らえていた巨人が殺された事は知っているか？」

「まぁ、立体機動装置の確認もされましたし...、」

私がそう言うと、それもそうだね、とエルヴィン団長は言った。

エル「君はどう思う？」

「...どう思う、っていうのは、あの事件に関してですか？」

私がそう聞くと、エルヴィン団長は頷いた。

「一見巨人が憎くてしょうがない誰かがやったんだ、っていう風に思いますけど、やってる事はむしろ巨人を助けるようなこと。裏切り者がいる、と仮定すれば裏切り者は私たちが巨人の情報を知るのを阻止したかった。だから実験体の巨人を殺したのかなあ。」

頭の中を回しながら、ここ数日考えていた仮説を話す。

「その裏切り者は恐らくエレンと同じように巨人化出来る人間。超大型巨人とか鎧の巨人と同じタイプ。そういう巨人が多くいるのか、もしくは超大型か鎧になれる人間が殺したのかは分からないけど。」

上手く言語化して話せない、難しいなぁ、。