104期訓練兵のお姉さん (ページ20)

今日:72 hit、昨日:71 hit、合計:163,291 hit

・ページ20

・

私とアルミンが考えた作戦はこうだ。

まず8人を除いた全員が鉄砲を持ち、リフトに乗って補給室に降りる。

巨人を引き付けた後、鉄砲を巨人の目に向けて発砲、巨人の視界を塞ぐ。

勝負は次の一瞬で決まる。

視界を塞いだ瞬間。

ミカサ、サシャ、ライナー、アニ、ベルトルト、ジャン、コニー、そして私の8人で一斉に巨人の項を削ぐ。

8人に関しては運動能力的に成功率の高そうな人を判断した。

「それにしてもアルミンはすごいね。私がここに来てから考えていた作戦をすぐに思いつくなんて。」

アル「A姉さんがリフトの事を言ってくれたおかげだよ！」

それからリフトや鉄砲の用意が終わり、私達8人は配置につくために歩き出した。

ブレードを巨人のケツにぶち込めば...とか下品な話をしながら緊張感もクソもなく配置に着く。

マルコの撃て！！という合図に合わせて私達は一斉に飛び降りる。

落下と同時に項を確実に削ぎ落とし、皆は成功したのかどうか確認する。

ベル「サシャとコニーだ！！」

ジャ「急げ援護ォ！！」

「アニ！！！」

アニ「ハァ、なんで私が...、」

そう言いながらもアニはしゃがみ、手を組んでそれを前に出す。

「失礼します...！」

私はアニの方に走っていき、その手を踏み台にして大きく飛び上がった。

3〜4mならこれで十分項のある高さまで飛べる。

そしてそのまま身体を捻り、コニーの目の前に迫っていた巨人の項を削いだ。

コニ「姉貴〜〜！！」

サシャの方もミカサが倒してくれたみたいだ。

「無事でよかった...。アニ、ありがとう。」

アニ「別に構わないよ。」

それから無事にガスも補給でき、壁をのぼる為に本部から出る。

その途中、ジャンやミカサ、アルミン、ライナー達が立ち止まって何かを眺めているのを見つける。

はやくしないとまた巨人が来てしまう。

壁に急ごう！と言う為に近づいてみると、彼らはあの巨人を眺めていた。

何となく足を止め、私は彼らと少し離れたところからあの巨人を眺める。

あの巨人は、巨人に食べられていた。

共食いだ。

そんなこともあるの...？と思っていると、突然あの巨人は暴れだし、周りにいた巨人を蹴散らした。

しかしもう限界だったのか、あの巨人は倒れてしまう。

あの巨人、何か特別だったし、情報とか引き出せそうだったのに。

そう思っていると、巨人の項辺りに何かが現れた。

「...エレン、？」