104期訓練兵のお姉さん (ページ12)

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そして次の日。

ようやく明日、調査兵団に入れる！とワクワクしながら壁上固定砲の整備をする。

ちなみに私はジャンと同じ班。

「今日でこうやって一緒に何かするのも最後だね。」

ジャ「またどっかで会えるだろーよ。」

「お姉さん寂しいなぁ。」

ジャ「もうちょっと感情込めろよ...、」

そう話していると、A姉さーん！と他の訓練兵に呼ばれる。

「どうしたの？」

そう言いながらジャンから離れ、その訓練兵と話をする。

そんなときだ。

稲妻が走った。

何事？と思いその方向を見てみると、超大型巨人があの日と同じように、壁から頭を覗かせていた。

ベン「な、なぁオイ！壁が、壁が壊されちまった！！」

私と話していた訓練兵、ベンは壁の方を指さしながらそう叫ぶ。

慌て始める訓練兵の皆。

ジャ「なんで、なんで今日なんだよ...ッ！」

ジャンはそう言って空いた穴を見つめている。

「...とにかく、本部に戻ろうか。まずは超大型巨人が出現したときの作戦通りに動かなきゃ。フリルド、立てる？」

膝を着いて震えているフリルドに手を貸し、彼を立たせる。

ジャ「あ、あぁ、そうだ、姉さんの言う通りだ、とにかく本部へ戻ろう！」

ベン「あぁ！」

フリ「あ、ありがとう、A姉さん。」

「うん。」

それから私たち4人は立体機動で本部まで戻る。

本部はすでにパニック状態。

ベン「お、おい、どうするんだよォ...！」

「...まずはガスの補充をしよう。何があってもすぐ動けるようにしとかなきゃ。」

ジャ「よし、そうだな、、」

フリ「頼りになりすぎるぜ、A姉さん...、」

それから補充をした後、今回の作戦についての話を聞く。

私はジャン、ダズ、マルコ、ベン、フリルドの5人と同じ班に配属された。

私たち30班は配置的に巨人とはそこそこ戦うことになりそうだ。

ジャ「なんッでこんな巨人に出会いそうな班に...！」

「ジャンは私に立体機動のコツを教えてくれた。人に教えるにはそれなりの実力が必要。ジャンにはそれがある。だから大丈夫だよ。さ、行こ。」

そう言って立体機動装置のアンカーを建物に刺し、私は飛んだ。