個性：剛翼の彼女は海賊になる 5 (ページ23)

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「とりあえずさ、その新聞見せてよ。」

そう言うと、荼毘はどこからか新聞を出してきて私の方に放り投げた。

数日分の新聞が渡され、日付が古いものから読み始める。

途中何度もパニックになりかけたけど、なんとか読み進めて、最新のものまで辿り着いた。

荼毘「そのエースってヤツの死、そんなにビッグニュースなのか？連日取り上げられてたぞ。」

「大事件だよ。この海で今1番強いと言われてるのが白ひげなの。その白ひげは仲間に手を出されるのを絶対に許さない。でもそんな白ひげの仲間のエースさんが海軍に捕まって公開処刑されることになったの。」

荼毘「それで戦争が起こってたのか。物騒な世の中だな。」

「どの口が言うんだか。それでね、そのエースさんって人はルフィさんのお兄ちゃんなの。だからルフィさんは私と同じようにどこかに飛ばされていたんだろうけど戦争に参加しに行ったみたい。でも目の前でエースさんが亡くなって...、」

そんなルフィさんを戦場から逃げさせたのはロー？

ローは何がしたいの？

ルフィさんに何かを求めてる？

それともただの気まぐれ？？？

ローだから気まぐれって可能性も十分あるけど、。

荼毘「で、そのルフィが数日後、なぜか戦争の地に再び現れて鐘を鳴らして黙祷か。」

「この鐘を鳴らすのにも意味があるけど、、でもルフィさんが自分で思い立ってするとは思えないし...、多分レイリーさんが絡んでる。何のために？」

荼毘「鐘を鳴らすのにも意味があるのか？」

荼毘が私の隣に座り、新聞を覗き込みながらそう聞いてくる。

「海軍はね、1年の終わりに8点鐘、始まりに8点鐘するの。でも今は時期外れ。だから自分が新しい時代を作るみたいなメッセージにも思えるけど、。でも多分これはカモフラージュだと思う。本来伝えたいメッセージはこっち。」

そう言って私はルフィさんの腕のタトゥーを指さした。

荼毘「3Dにバツで2Y？」

「私達は3日後にシャボンディで集合する予定だった。でもルフィさんは2年後にシャボンディ諸島で！っていうメッセージをあの約束をした私たちだけに向けて伝えかったのだと思う。」

私達はあの場で黄猿たちに大敗した。

この強さのままじゃ新世界で誰か仲間を失ってしまう。

だから、2年間それぞれ修行して再び集まろうというメッセージのはずだ。