個性：剛翼の彼女は海賊になる 5 (ページ15)

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気づいたら私は眠ってしまっていたらしく、突如騒がしくなって目が覚めた。

ロー「起きたか。」

「うん。あ、肩ごめんね。」

ロー「構いやしねェよ。」

そう言われ、前を向くと、ステージ上には人魚のシルエットが。

...あの髪型、ケイミーじゃない？

「うそ...、」

ウチに今お金どれくらいあった？

スリラーバークでお宝をのせてきたけど...、軽く見積って大体2億。

「ロー、相場の紙ある？」

ロー「人魚の女か？7000万だ。」

「でも人魚なんで珍しいし値段跳ね上がるよね...、ロー、2倍にして返すからお金貸してくれない？」

ロー「オイ、そんなに人魚が欲しいか？」

眉を寄せてそういうロー。

そんなローの手を強く握る。

「あの子、友達なの！」

幕が開き、ステージ上に現れたのはケイミー。

ロー「友達...！？そりゃ助けてェが...、ウチは今金欠だぞ。」

「お金の管理ちゃんとしときなよ船長...ッ！」

ロー「余計なお世話だッ！！」

どうする、2億でいけるか？

勝手に船のお金全部使うのは皆(主にナミさん)に怒られるだろうけどこの期に及んでは仕方ないはずだ。

プレートをあげようとすると、天竜人の声が響いた。

5億で買う、という声。

...どうする。

ルフィさん達は？このこと知ってる？

いや、ケイミーさんと一緒にいるから知ってるはずだ。

この島で彼女を1人でうろつかせるわけが無い。

となったら隙をついて誘拐されたのだろう。

ルフィさん達がただの人さらいごときにやられるわけもない。

じゃあケイミーさんを探しているはず。

もしかしてもう来てる、？

そう思って後ろを振り返ると、ナミさんやサンジさんの姿があった。

しかしどうすることも出来ず、ケイミーさんが落札者されそうになったとき。

あああああああ〜〜〜！！！なんて声が上から聞こえてきた。

その声に口角がつい上がってしまう。

そして大きな音を立てて降ってきたのはルフィさんとゾロさん。

ルフィさんはケイミーさんを見つけるや否や、すぐにケイミーさんの方に走っていった。

そんなルフィさんを止めるハチさん。

"天竜人"が絡んでて...！とルフィさんを止めようとするハチさん。

まぁルフィさんにはそんなこと関係ないわけで。

止まらないルフィさんに、ハチさんは服の中に隠していた4本の腕を出した。