個性：剛翼の彼女は海賊になる 5 (ページ14)

今日:3 hit、昨日:7 hit、合計:36,980 hit

・ページ14

・

ローの周りにいたクルーの人達は気を使ってくれたのか、席を外してくれた。

私はローの隣の席に腰を下ろし、口を開く。

「ちょっと、11年も待つとか聞いてないんですけど。」

ロー「...悪かったよ。」

「別に？怒ってないもん。おかげで色んな人に出会えたし新たなことも知れたよ。」

そういった私の頭には、麦わらの一味の皆さんや、船には乗っていないけど、彼らの仲間のビビさん、他にも旅の途中で出会った人たちが浮かぶ。

「それで本題なんだけど...。ドフラミンゴは今、スマイルってものを作り出してる。」

すこし声のボリュームを下げ、周りに人が居ないのを確認しながらそう伝える。

ローも真剣な表情になり、続きを促した。

「スマイルっていうのは人造悪魔の実のこと。私はそういう知識ないから詳しい事は分かんないけど...、。シーザー・クラウンって男がパンクハザードという島で作ってんのね。そいつの秘書をやってるモネって女の人もドフラミンゴの仲間。」

ロー「ほォ。」

「それでそのスマイルを作るのに必要なものがSAD。これを作れるのがシーザーただ1人なんだよね。そのSADがタンカーでドレスローザに運ばれて、ドレスローザのスマイル工場でスマイルが作られる。ドフラミンゴはそのスマイルで色んな人と闇の取引をしてる。最大の取引相手はカイドウかな。」

ロー「カイドウ！？四皇か...！？」

「そ。だからドフラミンゴを潰したいなら、狙うのはそこかなぁって思ってるんだけど...どう思う？」

ロー「あァ...そこは利用しない手はねェ。他にもまだあるか？」

「他にもまだあるんだけど...、」

私は周りを見ながら言葉を止めた。

先程まで誰も座っていなかった周りの席に人が座ってくる。

「...あとでの方が良いよね？」

ロー「...そうだな。」

それから着々とお客さんが集まり、いつの間にかローの仲間たちと戻ってきていた。

「...何が面白くてこんなお店くるのよ、。」

ロー「Aはこういう店、昔から嫌いだったな。」

「好きなやつの気が知れないわよ。ね？くまさん？」

ベポ「えっ、は、はいっ。」

え、思ったより声低かったびっくり。

ロー「...そいつはベポだ。」

「へぇ。よろしくお願いしますね、ベポさん。」

可愛い、このシロクマさん。

笑いかけたら、ぽっ、っていってほっぺた赤くなった可愛い。