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第5話 ページ8

ある日、Aは教室に放課後残り曲作りに励んでいた。
イヤホンをし、周りの世界を遮断し静かに考え続け、時を忘れてすでに部活生も帰り始める頃

とんとんと数回肩を叩かれて気づく

武「橘田王子くん、まだ残ってるんですか?」
『あ、先生…すみません…』

現代文の先生、武田先生がそこには立っていた

武「曲作りですか?」

『はい、新曲を…』

武「そうなんですか!でもそろそろ帰らないとダメですよ
雨も降ってますし暗くなると危ないですからね」

『え…雨…?』

外を見るとしとしとと雨が降っていた。

武「大丈夫ですか?傘は…」

『折り畳み傘は持ってきているので平気です』

武田先生に別れを告げ、下駄箱へ向かう


___________

靴を履き替えふと玄関を見ると
見たことのある男が立っていた。

『あれ…田中くん…?』

田「ア…?んだおめぇかよ」


明らかに嫌そうな顔をされる

『どうしたの?傘忘れたの?』

田「……だったらなんだよ」

ガンを飛ばす田中を見て少し考える素振りを見せてからパッと顔を見る

『田中くん嫌かもしれないけど…傘、入らない?』

田「……はぁ!?なんでお前の傘に入んねぇといけねぇんだよ!!」

『このまま雨に濡れて帰るか、僕の傘に入って帰るか、どっちがマシ?』

田「…ッ」


空を見ると止む気配のない雨が強く降り続けている。
こんな中傘なしで帰れば下着まで全てびしょびしょになるだろう


田「〜〜…わかったよ…」

田中の言葉を聞き、嬉しさが込み上げ、田中に笑いかける
田中は全力で顔を反らした

____________
___




会話はなく黙々と歩く
お世辞にも仲がいいとは言えないので、この空間は苦しい

『…どうしてみんなと帰らなかったの?傘入れてもらえたんじゃ…』

田「……」

何を聞いてもなにも帰ってこない
ただただこの空間が辛いから言葉を投げかけているだけで返ってくることを期待してはいない

『…僕田中くんのこと好きだよ』

田「………ハアァ!?!!??」

『あ、変な意味じゃなくてね…僕まっすぐ前を向く人好きで
夕とかもすごく真っすぐで…夕と一緒に騒いでる田中くんとか見てて楽しくって…
仲良くなりたいんだ……』

真っすぐに田中を見つめるAに少し顔を赤らめてわたわたしている

『ダメ…?』



と、その時…


ブオオオオオオオン……



バシャァッ!





「『 !!? 』」

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千椛(プロフ) - 更新楽しみに待ってます♪ (2021年12月24日 8時) (レス) @page22 id: 23dec5609f (このIDを非表示/違反報告)
BLしゅき❤️ - 主様、貴方は神ですか?いや、神ですね。          イラストの絵柄好みすぎてこの小説見に来たんですけど………カァ⤴︎ミィ⤵︎デェ→スゥ⤵︎ネッ⤴︎⤴︎って感じですね、はい☆ (2021年10月12日 22時) (レス) @page22 id: 5861121e2b (このIDを非表示/違反報告)
mikitty(プロフ) - すきです!!!! (2020年12月19日 15時) (レス) id: 05ebd46207 (このIDを非表示/違反報告)
- イラストがとても上手で綺麗で‥大好きです!続き楽しみにしてます! (2019年3月3日 16時) (レス) id: ff346acf12 (このIDを非表示/違反報告)
メアリー - イラストがとても綺麗でそこから興味が湧いたんですがそれよりもお話がとても面白く、わかりやすい内容だったので一気読みしてしまいました。面白かったです! (2018年12月26日 18時) (レス) id: 50c4ee5532 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ココティエ | 作成日時:2016年11月16日 10時

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