第12話 ページ17
東峰に手を引かれたまま男子高校生三人組から逃げ、
三人がついて来れなくなる距離まで走った
ゆっくり立ち止まる
東「もう…ここまで来たら追ってこないかな…」
『ハァ…ハァ……(さすがスタミナすごいな…)』
Aは息を切らせ、じんわり汗をかいてるが
東峰は息が乱れているけどまだまだ走れそうな顔をしていた。
『あの、すみませんでした…』
東「あ、いや全然…」
『ありがとうございました…すごく助かりました』
東「っ…」
息を切らしながらもにこやかに笑いながらお礼を言うと、
今まで雑誌などで見てきたAと大きく印象が違うことと
年相応な笑顔が見れたことに東峰は大きく動揺する。
顔を真っ赤にしながら目線が泳ぎ だらだらと汗をかいていると
ハッと何かに気が付いた
Aがその視線の先に目をやると、
繋いでいる手に気が付いたようだった
東「っ…!あ、あ!ああ…ああああ!!!gご、ごっごめんなさいぃ!!」
バッと勢いよく手を解き、上にあげる
表情や顔色がコロコロと変わって今にも倒れそうな勢いだった
『(自分で繋いだのに…) ……プフッ 』
東「…!」
『ははっ…アハハハ!』
東「ア、あの…?」
『ははっ…すみませ…フフッなんか、面白くって』
東「…?」
突然お腹を抱えて笑い出したAにポカンと立ちすくむ東峰
『フフフ…夕から聞いてたんですよ。「旭さんは普段くよくようじうじしてるけど、かっこよくキメる男なんだ!」って…本当にそうだなって思って』
東「っ…!」
『本当にかっこよかったです…ありがとうございます旭さん』
東「…は…はいっ…」
顔がにやけ、シャキッと直立してAに向き合う。
Aの笑顔に少し心が緩んだのか表情がこれまでと若干柔らかくなった
『…お礼がしたいんですが』
東「え!いやいやそんないいです!」
『いえ…そうじゃないと気が済まないというか
…あと、Lui呼びとか敬語とかじゃなく 名前でタメ口でお願いします』
東「ええ!!そんな失礼なことできないです…!」
『そっちの方がいいです…ダメ、ですか?』
しょんぼりしたように見せてみるとあわあわと東峰が焦っている
それを見てまた笑う
『フフ…ゆっくりで大丈夫なんで、呼んでください
呼んでほしいんです』
東「わ、わかりまs…わかっ、た…」
『…あと、旭さんを見て勇気出ました』
東「え…?」
東峰の勇士を目にして、
仕事のことをうじうじ悩んでるのがバカらしくなった
『(よし…)』
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千椛(プロフ) - 更新楽しみに待ってます♪ (2021年12月24日 8時) (レス) @page22 id: 23dec5609f (このIDを非表示/違反報告)
BLしゅき❤️ - 主様、貴方は神ですか?いや、神ですね。 イラストの絵柄好みすぎてこの小説見に来たんですけど………カァ⤴︎ミィ⤵︎デェ→スゥ⤵︎ネッ⤴︎⤴︎って感じですね、はい☆ (2021年10月12日 22時) (レス) @page22 id: 5861121e2b (このIDを非表示/違反報告)
mikitty(プロフ) - すきです!!!! (2020年12月19日 15時) (レス) id: 05ebd46207 (このIDを非表示/違反報告)
結 - イラストがとても上手で綺麗で‥大好きです!続き楽しみにしてます! (2019年3月3日 16時) (レス) id: ff346acf12 (このIDを非表示/違反報告)
メアリー - イラストがとても綺麗でそこから興味が湧いたんですがそれよりもお話がとても面白く、わかりやすい内容だったので一気読みしてしまいました。面白かったです! (2018年12月26日 18時) (レス) id: 50c4ee5532 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ココティエ | 作成日時:2016年11月16日 10時