【HQ】歌手でモデルの転校生が元バレー選手だった。【男主】

第１０話 ページ14

菅｢それにしても驚いたよほんと〜
座り込んでるなと思ったら噂の転校してきた芸能人だし､一年みんなと仲いいし｣

澤｢極めつけに西谷はお姫様抱っこするしな!｣

『…お恥ずかしい』

西｢言ってませんでしたっけ??｣

菅｢聞いてない聞いてない｣


がっ!と西谷がAと肩を組む｡
西谷は突然動き出すので周りがびくっと驚くが､
Aはもうよくあることなので慣れてしまった


西｢俺たち親友なんすよ!な､A!｣

『そうだねー』

西｢照れんなって!｣

澤｢それにしても､なんで今日は弁当を…？｣

西｢ああ､こいつの家に泊まりに行ってて､
それで弁当が必要だって言ったら作ってくれたんすよ!｣

『まぁ忘れていっちゃってたけどね』

西｢ごめんなさい｣


ドッと笑いが起こる
その中､下を向いてご飯をもそもそ食べ続ける人がいた

その視線に気づいたのか菅原がそちらを見やるとギョっとしている


菅｢旭…お前どうした?一言もしゃべってねぇけど…｣


喋りかけられたであろう人がびくっと大きく肩を揺らし､
恐る恐る顔をあげる


東｢あ､いや…なんでも…｣

西｢旭さんどうしたんすか?｣

田｢具合でも悪いんですか?｣

『…大丈夫…ですか?』

東｢!!!｣


Aが話しかけた瞬間ガチンッと固まってしまった
みんなが見つめる中､東峰はAから目が離せないでいる

その空気から察した菅原は

菅｢あ…もしかして旭って橘田王子くんのファン…とか?｣

東｢う…あの…｣

みるみる顔が赤くなる東峰
Aがポカンと東峰を見ていると耐えられなくなり､
ついには

東｢う…うわあああああああ!!!｣

走りだして出て行ってしまった


菅｢…大丈夫かあいつ…｣

澤｢あんのへなちょこ…｣

西｢A気にすんなよ!旭さんいつもあんな感じだから!｣

縁｢それ普通に失礼だろ…｣

『…(おもしろい人…)』




＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿


なんやかんやあったが､バレー部に別れを告げ
家に帰ってきた｡

ソファーに座り込み､一息つく

『疲れた……でもいい人達だったなぁ…』

バレー部の部員たちのことを思い出しながら､クスッと笑う

憧れるほど仲のいい部員たち
羨ましい そう思ってしまった

ボールの音と部員の楽しそうな声が頭から離れない


すると､携帯が鳴る｡
画面を見るとマネージャーの咲さんだった

『もしもし』

咲｢あ､Aくん!新しいお仕事来たよ!｣

『どんなお仕事ですか?』

咲｢それがね…｣


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