3話 ページ4
気まずそうな顔のみんなと、瞳に警戒の色を見せる泉と、ドアを開けたまま動かない私。
他のクラスの人が見たらどう思うんだろう。
でも多分、いつも何かしらをやらかしてるクラスだから、みんな何も思わないんだろうなぁ。
現実逃避をしたくて、泉と目を合わせられなくて。
ふらふらと視線を彷徨わせる私に、敬人が気を利かせたのか口を開いた。
敬「……とにかくだ。瀬名、貴様に何があったのかは
知らんが、クラスメイトを忘れたというのはに支障が
出る場合もあるだろう。
……A。混乱している時にすまないのだが、
瀬名に自己紹介をしてやってくれないか。」
本当は今すぐにでも誰もいない所に行きたいけど、敬人が言うのだから仕方がない。
震える唇をきゅっと結んで、自分の視界に泉の姿を入れた。
……嗚呼、こういう時、彼がいたらなぁ。
不安な気持ちを隠して、口を開いた。
『……えっ、と。私のこと……忘れてるっぽいから、今から自己紹介するね?
私の名前は皇Aで、このクラスの一員。
いず……せ、瀬名くんとは、二年生のときに初めて出会って、それから仲良くなったの。
それで……。えっと、月永レオの、幼馴染。です。』
泉「はぁ?王さまの幼馴染ぃ?」
レオのことは、覚えてるんだね。
やっぱり、私一人だけが忘れられてるのか。
薄々分かっていたけど、
これほどきついとは思ってなかったかも。
苦しくてグッと下を向いてると、
不意に、頭に暖かい重みを感じた。
溜まった涙がこぼれそうになって振り向くと、
そこには、今私が会いたかった人がいた。
レ「面白いことがあるような予感がして来てみたら……。どーいうことか、説明してくれるか?セナ」
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春(プロフ) - かすみさん» 読んでいただきありがとうございます!名前を変えるというのは、名字の変更が自由にできるようにするという解釈で大丈夫ですか?なるべく読者様が読みやすいようにしていくつもりなので、誤字脱字その他諸々、何でも言って下さい!コメントありがとうございます。 (2020年6月4日 17時) (レス) id: f38551527f (このIDを非表示/違反報告)
かすみ(プロフ) - こんにちは!瀬名推しで楽しく読ませてもらってます(^^)お願いなのですが、名前の変更が出来るようにしてもらえると嬉しいです(*_*)今後の更新も楽しみにしてます! (2020年6月4日 14時) (レス) id: 46b3b2d0d8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:春 | 作成日時:2020年5月18日 14時