不安定 ページ23
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紫「・・・花音？」
「っ、私ちょっとあっちの部屋行ってるね」
紫「え、なんで？どうしてん急に」
「ごめん、ちょっと1人にして」
紫「は、ちょ、待っ・・・」
______ﾊﾞﾀﾝ
紫耀の言葉も最後まで聞かず寝室に逃げ込んだ私。
別に喧嘩をしたわけではないし、気まずい空気だったわけでもない。
ただ紫耀が微笑みながら見つめるテレビ画面の中に
この前までドラマで共演していた女優さんが映っていただけ。
でも、その状況が今の私には耐えらなかった。
昼間友達と電話してる時にたまたま紫耀が出てたドラマの話になって、友達が何気なく発した言葉。
“あの2人お似合いだよね〜”
もちろんその友達は紫耀が私の彼氏だなんて知らないから悪気なんて少しもない。
だけど私の中でその一言がずっと引っかかってしまっていて・・・
その状態でさっきの紫耀を見たから
もうどうしていいかわからなくなって今に至る。
「・・・はぁ、なにやってんのよ。紫耀に余計な心配かけちゃダメでしょ」
自分に説教して、どうにか冷静になろうとベッドの中に潜り込む。
けど、紫耀が私を放って置くはずなくて
紫「花音、入るで」
すぐに寝室に入って来た。
紫「ごめん、やっぱ1人にはしとけへん」
「・・・」
紫「理由、言いたなかったら言わんでええから、そばにはおらせて」
黙り込む私のそばに来て、そっとベッドに腰を下ろした紫耀は、そのまま無言でその場に居るだけで
決して私が被ってる布団を無理に剥がそうとしたりはしない。
でも、しばらくすると布団越しに頭を撫でられる感覚がした。
紫「花音のタイミングでええから、落ち着いたら出ておいで」
「・・・しょお」
紫「ん？」
「私ね、今気持ちが不安定ですごいめんどくさいと思うよ？たぶん一緒にいない方が楽だよ？」
紫「なに言うてんの。めんどくさいなんて思わんし。その不安定な気持ち落ち着かせるんも俺の役目やろ？」
「・・・」
紫「ほら〜、もう紫耀くん受け入れる準備バッチリなんやけどなぁ？」
「・・・」
紫「花音ちゃ〜ん、まーだーかーな〜？」
そんな声が聞こえて、恐る恐る布団から顔を出せば
体を揺らしながら大きく両腕を広げてこっちを見てる紫耀が居て
「・・・ぷっ」
そんな姿を見てたら思わず笑ってしまって
それだけでも少し気持ちが軽くなる気がした。
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心音(プロフ) - てちさん» 初めまして！お返事遅くなってしまい申し訳ありません(T_T)本当ですか？！実はこの設定ほぼ私自身がベースになってたりします(笑)これからも少しでも癒しを提供出来るように頑張ります！ (2018年12月26日 5時) (
レス) id: 36ab79deed (このIDを非表示/違反報告)
心音(プロフ) - 初子さん» 初めまして！お返事遅くなってしまい申し訳ありません(;_;)なるべくリアルな表現が出来るよう心がけて作品を書いているので、そう言って頂けると本当に嬉しいです！これからも応援よろしくお願い致します。 (2018年12月26日 5時) (レス) id: 36ab79deed (このIDを非表示/違反報告)
てち(プロフ) - はじめまして！遠距離から読ませていただき近距離に突入させていただきました！設定が個人的に自分と似ていてすごくのめり込んでしまいました(笑)毎日の癒しをありがとうございます(／≧ω＼)更新楽しみにしています♪♪ (2018年8月28日 7時) (レス) id: 06d732a0a1 (このIDを非表示/違反報告)
初子(プロフ) - はじめまして(^○^)あたたかいお話がたくさんあって一気に読んでしまいました！とても素敵でリアルです。これからも楽しみにしています^o^ (2018年8月21日 21時) (レス) id: 5181f1af7f (このIDを非表示/違反報告)
心音(プロフ) - ピンクローラースケートさん» ありがとうございます！ (2018年4月13日 6時) (レス) id: 36ab79deed (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：心音
| 作成日時：2017年12月29日 18時
