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▼ 通学…09 ページ10





その日から、私と涼太君の距離は一気に縮まったように思えた。



早く会いたくて、

涼太君が電車に乗る駅が近くなるたびにそわそわして。





電車に乗ってくると「おはよ」って挨拶してくれるようになったのが何より嬉しい。




車内は静かだから話すことはないけど

降りるときには必ず手を振ってくれる。





それだけで一日頑張れちゃうんだから、涼太君のパワーすごいよ。




.



「前まで"あの人"なんて言ってたのが夢みたい……」


「そうなんですよ……Aは今まで学年主任の名前を覚えていなくて」

「あ……あぁ、そうなんですか?」





お母さんの困惑の声を聞いてハッと我に返る。

あ、そういえば今は三者懇談の真っ只中でしたてへぺ……じゃなくて!




まさか私、今の声に出てた?


恥ずかしい……! それに合わせる担任も担任だけれど!


 

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作成日時:2014年3月24日 16時

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