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青side
昼休み、大倉が紅茶をかけられたって言うのは、すぐに耳に入った。
大丈夫か見に行けば、大倉は午後さぼり。Aちゃんまで5時間目はいなかったって亮から聞いた。
2人して部室におるん?
体調悪いと嘘をついて部室に行けば、大倉は大きな身体を丸めて窓際で寝とった。
身体の上には3枚の膝掛け。友達からも借りて、Aちゃんが掛けたんやろうな。
当のAちゃんは、自分は何も掛けずに、壁にもたれて寝とる。
あかんやん。風邪ひくよ?
そっと上着をかけて、Aちゃんの横に腰をおろした。
七「……ん…しまったぁ。今何時やろ…?」
青「もうすぐ6時間目終わるよ」
答えれば、眠気が一気に吹っ飛んだみたいで、大きな目が更に大きくなった。
七「わぁ!びっくりした!!驚かさんでよぉ…、あ、ありがとう」
青「ええよ。冷えてまうでもうちょっと着とりぃ。」
膝掛けに対抗してなのか、もうちょっと上着を着てて欲しかった。
背丈同じくらいなのにな。すっぽり入るんやなぁ。
七「章ちゃんも6時間目さぼりなん?珍しいね」
珍しいのはAちゃんやん。
体調悪くて…なんて言えば、大丈夫?って心配してくれる。Aちゃんのせいなんやで?治してやぁ。
青「あんなぁ、これ知り合いの人からもらったんやけど、一緒に行かん?」
七「えっ!ミュシャ展のチケットやん!これ行きたかったの!ええの?」
青「おん。おかんが会社の人からもらってんけど、今週末は予定あるで行けんって。これ今週末で終わりやんなぁ?Aちゃん、土曜か日曜あいとる?」
七「どっちでも大丈夫やよ。章ちゃんは?」
青「ほな、土曜にしよか!10時に駅前のロータリーで待っとるね」
偶然もらって…なんて、嘘やんなぁ。
初めての2人のデート。もっと僕のこと知ってな?
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作者名:hio | 作成日時:2014年2月4日 1時