専属コーチ ページ3
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やっと片付け終わって
換気扇とリセッシュによって
鼻から空気が入れられるようになった。
私はとしみつといつものように奥の部屋へ行く。
『んと、こう?』
と「違う、小指もっと強く」
私にはもう一つ夢がある。
歌手になること。
小さい頃からの夢だった。
でも、楽器が一切できない。
だからこうやって、
撮影の周辺でとしみつにギターを教えてもらう。
なんとか、としみつの指導のもと和音が鳴る。
と「お、それそれ。出来たじゃん」
『やーっと鳴った。
めっちゃ指痛いし吊りそう』
と「最初はそんなもんだから。
今超えればちゃんと弾けるようになるよ」
『うん、ありがとう先生。』
と「誰が先生じゃ」
教えてもとしみつにメリットなんて無いのに
夢を叶えたいって言っただけで
毎日毎日つきっきりで教えてくれる。
ちょっと荒っぽかったりするけど
なんだかんだで優しい。
『なんか、眠いな』
と「寝ればいーやん」
『20分経ったら起こして』
と「はいよ」
そう告げて、目を閉じた。
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作者名:つんつん | 作成日時:2017年12月12日 9時