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尊重できないもの 45 ページ46

帰り際、また公園の前で立ち止まる僕









やっぱり、この時間には子供たちが遊んでる訳もなく遊具があるだけだった









『流石に…会えないよね』









僕の頭に浮かんだのは小さな女の子と男の子









昔この公園で仲良くなった子達









そして









『僕が夢を奪ってしまった子達………』









風が僕を慰めるかのように吹く









「うわーん!うわーん!ママァ…!」









『えっ…』









誰も居ないはずの公園から女の子の声が聞こえた









驚きすぎて思わず声が出た









「ままぁー!ままぁ!ぐすん…ぅぅ」









流石に放っておく訳にもいかないので女の子がいるであろう茂みに近づき声をかける









『大丈夫…?』









「うわーん!ままぁー!!」









声をかけても返ってくるのは、泣き声と親を呼ぶ声









『はぐれちゃったの?』









優しく頭を撫でながらゆっくり聞く









「ままがっ…どっか行っちゃって…っひとりぼっちで……っうぅ」









『きっとまま迎えに来てくれるよ、大丈夫。それまでお姉ちゃんとここで待とうか』









「…ほんと…?ままくる…?」









『大丈夫、きっとくるよ。ほらこっちおいで』









公園のベンチに女の子を誘導し座らせれば膝にかすり傷があることに気づく









『これどうしたの?転んじゃった?』









僕のカバンからハンカチと未開封のペットボトルを出しながら聞く









「かくれんぼしてたらさっきの場所に落ちちゃって切っちゃったの。。。」









その答えを聞き、きっとかくれんぼしてる最中に茂みの中にこの女の子が落ちちゃって母親は今色んなところ探してるんだろうな…なんて思う









今の時間帯になって女の子の声が聞こえたのはいいものの、きっと数時間前なら車通りも多いし遊んでる子も多くない…多分周りの音で女の子の声は届かなかったのかな。女の子は妙に木とか草で囲まれてる所にいたから見つけづらいと思うし…









傷口を水で洗いハンカチで拭く、そのあとカバンから絆創膏をとり貼る

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設定タグ:あんスタ , 5奇人 , 逆先夏目   
作品ジャンル:アニメ
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Dell(プロフ) - ★さん» 初めまして、コメントありがとうございます。当作品の主人公は女の子です。ボクっ娘 となります。注意喚起しておりませんでした申し訳ございません! (2021年1月26日 17時) (レス) id: 84f4d254db (このIDを非表示/違反報告)
- 1つお伺いしたいのですが主人公は女の子ですよね?何故一人称が「僕」何ですか、、?ボクっ娘ですか?! (2021年1月22日 13時) (レス) id: 0324f0d530 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Dell | 作成日時:2020年7月3日 20時

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