Holiday OF Tragedy【後編】 ページ17
〜智side〜
ピッ…ピッ…ピッ_____
規則的な機械音が、無機質な部屋に共鳴する。
部屋の中にある物全てにおいて清潔感に
満たされてるこの空間が
より一層、ざわつく胸中を掻き乱す材料になり
俺は椅子の上で拳を強く握った。
・
翔くんの身体をのせたストレッチャーが
集中治療室に運ばれ、赤いライトが
点灯している最中。俺はベンチに座り
ただただ、時間がすぎるのを待った。
『っ、いた！リーダーっ！！』
暫くすると、廊下の奥から見知った顔の
3人が血相を変えて走ってくるのが見えて。
『良かった…！！リーダー無事
だったんだねっ…』
『ったく…心配させんなよ、おっさん…』
息を切らせて、安堵の表情を浮かべる
相葉ちゃんと。膝に手をついて呆れた声色で
ハァハァ言ってるニノ。
そして
潤『っ、翔…さん…は！？』
智『っ…！』
誰よりも早く、"カレ"がいないことに気付き
俺の肩を素早く掴んだ松潤。
その、あまりにも切羽詰まった表情に
俺は目を逸らすことしか出来なくて…
潤『っ、おいっ！？
翔さんはどうしたっつってんだよリーダーっ！！』
黙り込む俺の胸倉を掴んだ松潤。
その、光景を間近で見た相葉ちゃんが
慌てて仲裁に入った。
雅『ち、ちょっと、松潤っ！！
やめなよ、リーダーも怪我人なんだから…』
潤『っ、だからって！！』
腕を掴んだ相葉ちゃんを睨むように振り払う松潤。
刹那
和『…ここ病院。落ち着きなさいよJ。
見りゃわかんでしょうよ。』
黙って見ていたニノが相葉ちゃんを庇うように
低く冷静な声を発した。
和『翔さんはどう考えても"あそこ"でしょ。
焦ってるからって相葉さんに
八つ当たりしないでくれます？』
雅『に、ニノ…俺は大丈夫だよ。』
有無を言わせない瞳で顎で集中治療室を
指した、ニノ。その滅多に見ない細く色のない
眼光に怯んだのか、松潤は舌打ちをしてドカっと
反対側のソファに座り込んだ。
和『おっさんも。今は悔やんでたって
しょうがないでしょうが。あんたは少しも
悪くないんだから。頑張ってる翔さんの前で
言い合いしてる場合かよ。』
最もな意見を吐いたニノの雰囲気に…
俺ら3人は、頷く事しか出来ない。
潤『…ごめん、リーダー…俺動揺してて…』
智『っ、いや…俺もごめんな… 心配かけて…』
雅『翔ちゃん…頑張れ…頑張れ…っ』
薄暗い病院の照明の下。
俺ら4人は重たい空気の中
ただ、翔くんの無事を祈る事しか出来なかった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 714人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「嵐」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
daygiow - すみません、前にリクエストした悪ノ娘は王女が翔さん、召し使いが智さんでお願いしますm(__)m (2018年5月13日 14時) (
レス) id: 132e498f86 (このIDを非表示/違反報告)
daygiow - 星羅*さん» 了解です！楽しみです(^q^) (2018年5月13日 14時) (レス) id: 132e498f86 (このIDを非表示/違反報告)
星羅*(プロフ) - daygiowさん» daygiowさん、お久しぶりです♪今回は初の試みでした！お気に召して頂けて嬉しいです！了解です！次回のお話が終われば以前頂いたリクエスト、悪ノ娘パロディを書かせて頂きますね！いつも有難う御座います( ；∀；) (2018年5月13日 14時) (レス) id: 5f21451705 (このIDを非表示/違反報告)
daygiow - すみません、翔ちゃんが嵐さんになついてです。すみませんm(__)m (2018年5月13日 13時) (レス) id: 132e498f86 (このIDを非表示/違反報告)
daygiow - こんにちは！かわいい舞賀家をありがとうございます(^q^) 私も翔さん受けが大好物で・・・・・！リクエスト失礼します！ 嵐さんのコンサートへ行って嵐さんになついて智にいがショック受ける話お願いしますm(__)m (2018年5月13日 13時) (レス) id: 132e498f86 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：星羅
| 作成日時：2018年4月4日 15時
