いい加減にしろ！！５

自惚れ ページ38

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アフレコが終わったスタジオに、男二人の影。





谷山｢やっぱりあいつ、やってんぞ｣

宮野｢ですよね｣

谷山｢もう黒だろ｣

宮野｢何も聞いてないっすよね？！｣






『何してんですか』






コソコソと話している二人を見つけた私は、背後から声をかけた。二人は相当驚いたのか、悲鳴を上げながら飛び仰け反った。うるさい。




谷山｢べっ、別に、！なんでもねぇよ！！｣

『逆にその反応で何かないと困ります』

宮野｢お前なんでまだいんだよ！｣

『忘れ物しちゃって』



ポーチを忘れてスタジオに戻ったら不審者(仮)が何か怪しげな様子でコソコソしてたので、そりゃあ話しかけざるを得ないだろう。



『それで？誰が何をして何が黒だって？』

谷山｢全部聞いてやがるぞこいつ｣

宮野｢汚ねーぞお前！｣

『で？』

谷山｢話聞けよッ！！！｣

『………で？？』

谷山 宮野 ｢………｣








＿＿








『ひーーっ‪w‪w‪w』

谷山｢お前いつまで笑ってんだよ！！｣

『だって……ふっ、先輩方……ふふ、』

宮野｢紀章さんこいつ置いていきましょ｣

『あ、ちょっと待ってくださいよ！』










あの後、先輩方から話を聞いた。内容は＿＿











『は？私に彼氏？』

宮野｢この前ベタベタしながら一緒に帰ってたじゃん｣

『………心当たり無いんですが。人違いじゃないんですか？』

宮野｢今更お前のこと見間違ったりしないっつーの｣

『え〜、でも本当に何も無いんですけど』

谷山｢ほら、目に前髪かかったタッパのでけぇ兄ちゃんと歩いてただろ｣

『もしかして、この人ですか？』



私は響也先輩の写真を先輩達に見せる。



谷山｢そうそう！ってやっぱり彼氏か！！？｣

『いや違います』

宮野｢あんなにいちゃいちゃしてたのに！？｣

『いちゃいちゃしてません。てか、彼氏だったとして何だって言うんですか』

谷山｢それは、その、あれだ｣

宮野｢そうそう、あれだよあれ｣

『は？…………あ〜…もしかして嫉妬ですか？笑』

谷山｢は！？！そ、そんなんじゃねえし！！｣

『先輩、わざと過ぎて逆に分かりません』

谷山｢…んだよ、彼氏じゃねえの？｣

『あ、はい』






＿＿＿なんてことが。









『先輩方は私に彼氏ができたんじゃないかと焦ってたんですね。まあお可愛いこと』

谷山｢だから焦ってねぇっての｣

『ふーん』

宮野｢つか、これ誰なの｣

『高校の先輩です』
















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