いい加減にしろ！！５

死ぬまで幼馴染 ページ4

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それから数日は仕事三昧の毎日で、正直言って他のことに頭が回らないほど忙しかった。というのも今まで浅野がやってくれていた作業を自分でやらなければいけなくなり、仕事が倍に疲れるのだ。







入野｢やつれてんね、なんかあった？｣






そんな時に１番に気づいてくれるのは彼。幼馴染は伊達では無い。






『ちょっとね』

入野｢ちょっとって何｣

『言えないことだから濁してるんだろーが！』

入野｢なっ、急に大声出すなよばか｣

『はぁ、疲労でハゲそう』

入野｢それはやめて。シンプルにやめて｣

『いや、その前に想像するのやめて』





隣に座ってる彼の肩に寄りかかる、全力で。それでも何も言わずにそのままでいてくれる自由くんは本当に黙ってればイケメンだと思うよ、声優なのにね。残念。





『自由くん、私に魔法かけて』

入野｢ピロリロリーン、Aが生涯孤独で生きていきますように｣

『冗談でもやめてくれ、魔法でなくとも多少のダメージがある』

入野｢かけなくても結果は同じか｣

『マジでやめて』

入野｢…あのさあ、何で悩んでるか知らないけど。お前どんだけ転んでもすぐ起き上がるタイプだろ？じゃあ別に転んでも良くね？｣

『………そう、だね』

入野｢お前が辛気臭い顔してると、現場の雰囲気も下がるわけ。分かる？分かるよね？分かったらアホみたいに笑ってろ｣

『自由くん実はツンデレだよね。実はというか、普通にツンデレだよね』

入野｢うるせっ｣




彼に相談することは多々あるが、具体的なアドバイスを貰ったことは少ない。なのに彼に１番相談してしまうのは、彼のこういう言葉を欲している私がいるからだ。もう、付き合おう自由くん。好きだよほんと。




『自由くん、おんぶして』

入野｢やだ｣

『私軽い方だよ、シンデレラ体重だよ』

入野｢重い重くないの話じゃねえから。周りの視線の問題だから｣

『ツンデレだなお前は』

入野｢何がどうやってそうなった｣

『みーゆーくーん！！』

入野｢うるさい！！｣






なんだかんだおんぶしてブースまで連れてってくれる自由くんは本当に良い物件だと思います。皆さん、おすすめですよ。



















神谷｢何やってんの｣


鈴村｢嫌なことは嫌って言わんと生きて行けへんよ｣


福山｢よく持てたな｣


中村｢でっけえガキ連れてくんなよ｣


櫻井｢仲良いね、今日も｣


小野｢俺も乗せて｣







ただし、冷たい視線は避けようのないものである。






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