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36話 ページ37

七海side





七海「あなたは自分が思っているよりも、五条さんと何ら変わりありませんよ」


『心外だね、あのクズと同じにしないでよ』




そう言って彼女困った顔でこちらを見上げている。当時、問題児2人、ただし最強と呼ばれていた五条さんと夏油さんは呪術界の中で注目されていた。



だが彼らに引けを取らないほど注目されていたのは、彼女、泡瀬Aさんだった。



東京校の同級生の中に特級が3人、そして希少な存在であった家入さんがいるあの学年はどこの呪術師よりも貴重とされ、同時に何をしでかすか分からない人達だっあ。




『何ら変わりはない』それは性格云々の話ではなく、強さも対して最強である彼と何ら変わりないのだ。


















呪術界は、彼女を裏で最狂と呼んでいる。



















恐らく彼女の耳にも入っているだろう。それは上層部が悪意を含め呼んだ名か、はたまた彼女を慕うものが力を羨む形で呼んだ名か。今となっては分からない。




ただ、彼女は最狂の名に相応しい狂気と強さを持ち合わせていた。








『術師というマラソンゲーム、その果てにあるのはなんだと思う?』


七海「それを私に聞きますか」


『七海だから聞いてるんだよ』


七海「そうですね。……まだ分かりません、だけどもう少しだけ、この有耶無耶な世界に溺れていようと思います」


『……死なない程度に溺れていようか』


七海「はい。死なない、程度に」





私にそう言った彼女は、やはり信頼できる先輩であった。たとえ彼女の彼氏であった人物が呪詛師になろうとも、私が彼女を信頼することに変わりはない。それは今後も同じだ。



泡瀬Aという存在は、呪い呪われた私たちの未来を美しく残酷なものにしてくれるだろう。

そしてそれは、これからもゆるぎないものとなる。






『それじゃあ私は行くね、七海はこれから任務?』


七海「ええ、簡単な任務ですが」


『そっか、頑張って。じゃ、またね(・・・)


七海「ええ、また(・・)





なぜか彼女となら、あるかも分からない明日を、未来を、約束することができる。


それは、彼女は死なないという謎の先入観から来るもので、絶対なんてないこの世の中で一つの安心をくれるのだ。





『悠仁〜、サプライズ成功するといいね』


虎杖「おう!みんなの顔が楽しみだ!」


『よーし、そろそろ行こうか』






柄にもなく、彼女にはそのままでいて欲しいと願っている。





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ひながき(プロフ) - しおりさん» 𝑶𝑴𝑮(゜д゜)、教えていただいてありがとうございます!! (2022年2月7日 1時) (レス) id: 4bea1154e8 (このIDを非表示/違反報告)
しおり(プロフ) - 悠仁の漢字間違ってます! (2022年2月6日 23時) (レス) @page23 id: 2479e15f01 (このIDを非表示/違反報告)
ひながき(プロフ) - プスメラウィッチさん» 五条オチです!!今後もお楽しみください!! (2022年2月6日 2時) (レス) id: 4bea1154e8 (このIDを非表示/違反報告)
ひながき(プロフ) - 15さん» ありがとうございます!!ゆっくりですが、しっかり更新していきます!! (2022年2月6日 2時) (レス) id: 4bea1154e8 (このIDを非表示/違反報告)
プスメラウィッチ - ひながきさん初めまして、この小説は五条悟オチですか?できれば五条悟オチでお願い出来ますか?続き頑張ってください。応援しています(*^^*)楽しみにしています。 (2022年2月5日 21時) (レス) @page25 id: 6c0ddf792c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ひながき | 作成日時:2022年1月9日 22時

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