26話 ページ27
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五条「だからそのために、悠仁には重めの任務をいくつかこなしてもらうつもりだよ」
『そっか、それならいいけど』
五条「それでさ、A。これからおじいちゃんの所に行くんだけど、一緒に行く?」
『ふっ、行こうかな。ちょうどストレスが溜まってきた頃だし』
五条「そうこなくっちゃ」
今日は交流会前の打ち合わせである。のため、京都の学長がこちらへ出向いている。五条の言うおじいちゃんとは楽巌寺学長のことだろう。
楽巌寺学長がいるであろう場所まで五条の後ろを付いて歩く。
『もしかして嘘の時間でも教えた?』
五条「でもしないと会えないからね」
『まーた勝手なことすると怒られるよ。私は知らないからね』
五条「お前も大概だろ。上層部の招集、ほとんど蹴ってるの知ってるからな」
『あれは仕方ないでしょ、行きたくないものは行きたくないのよ』
どうせ行ったところで、宿儺の器はどうだとか、五条悟を大人しくさせろとか、興味無い話ばかりをさせられるのは目に見えている。
それに、拒否したところで彼らに私を潰せるほどの力があるとは到底思えない。ならば好き勝手させてもらうという魂胆だ。
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楽巌寺「夜蛾はまだかの。老い先短い年寄りの時間は高くつくぞ」
高そうな椅子に杖をついて曲がった腰を下ろしているのは京都校学長、楽巌寺嘉伸である。
付き添いには呪術高専京都校の2年生、三輪霞が付いていた。
彼らは本来ならば既にいるであろう夜蛾正道を待っているのだ。だが、ガラガラと扉を開けそこへ入ってきたのは五条悟、泡瀬Aといった特級術師の2人であった。
五条「夜蛾学長は暫く来ないよ」
登場早々、訳の分からない発言をした五条悟はズカズカと部屋の中へ入り、偉そうな態度で向かいの椅子に座った。続いて泡瀬も一旦部屋を見渡し、『嘘のスケジュールを伝えてるからね』と爆弾を落としてから五条の隣へ座る。
五条は長い腕を泡瀬の肩に回すように置き、泡瀬も泡瀬でそれを気にすることなく足を組んで楽巌寺学長を下から見上げている。
五条「その節はどーも、楽巌寺学長」
楽巌寺「はて、その節とは」
五条「とーぼけるなよじじい、虎杖悠仁のことだ」
歳上に対するものとは考えられない態度はこの空間をピリつかせる。
五条「あんたも一枚噛んでんだろ」
楽巌寺「やれやれ、最近の若者は敬語もろくに使えんのか」
五条「端から敬う気がねぇんだよ」
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ひながき(プロフ) - しおりさん» 𝑶𝑴𝑮(゜д゜)、教えていただいてありがとうございます!! (2022年2月7日 1時) (レス) id: 4bea1154e8 (このIDを非表示/違反報告)
しおり(プロフ) - 悠仁の漢字間違ってます! (2022年2月6日 23時) (レス) @page23 id: 2479e15f01 (このIDを非表示/違反報告)
ひながき(プロフ) - プスメラウィッチさん» 五条オチです!!今後もお楽しみください!! (2022年2月6日 2時) (レス) id: 4bea1154e8 (このIDを非表示/違反報告)
ひながき(プロフ) - 15さん» ありがとうございます!!ゆっくりですが、しっかり更新していきます!! (2022年2月6日 2時) (レス) id: 4bea1154e8 (このIDを非表示/違反報告)
プスメラウィッチ - ひながきさん初めまして、この小説は五条悟オチですか?できれば五条悟オチでお願い出来ますか?続き頑張ってください。応援しています(*^^*)楽しみにしています。 (2022年2月5日 21時) (レス) @page25 id: 6c0ddf792c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ひながき | 作成日時:2022年1月9日 22時