いい加減にしろ！！４

・ ページ9

_




叩かれないのを考慮し、尚且つ｢それ、適当だろ｣と思わせない相手。誰だ、誰だ


散々考えた挙句、私が探しに行った人物は…＿＿










『自由くん ッ ！！』











遊佐｢おっ、椎名は自由を連れてきた！お題が気になるところですね！｣

神谷｢幼なじみとか？｣

遊佐｢ありえるありえる。おっ！！トップでゴールしたのは白組、椎名だ！！！｣

『いぇーい！！1位だー！！』

入野｢はぁ…っ…はぁ、早ぇよ｣

『自由くん運動不足なんじゃない？』

入野｢お前が…っ早いだけだっつーの…｣





肩を上下させながら息を上げている自由くんを見ると、さすがに全力で走りすぎたか？と申し訳なくなった。

私がゴールしてすぐに他のみんなもお題のものと一緒にゴールしてきた





遊佐｢さあ、1位だった椎名さんのお題は？｣

『え゛それ言うの？』

遊佐｢言うやろ普通｣

『あ、じゃあ拒否権とか…』

遊佐｢ない、はよ言え｣




考えた結果ぱっと思いついたのが自由くんで、その後のことは何も考えてなかった。え、言うのこれ。気まづい


入野自由ファンよ、深い意味は無いのだよ。強いて言うならという話だからね、お願い怒らないでね





『…た……の……せい…』

遊佐｢なんやて？｣

『タイプの異性！！！！！』

遊佐｢・ ・ ・｣




思い切って大声で言うと、会場が一瞬シーンとなった。ほら、やっぱり気まづくなるから言いたくなかったんだよ。どうすればいいか分からなくて目を泳がせていると、





キャーーーーッ！！！








『っ！？』




急に観客の人達が黄色い歓声をあげた



＿＿＿……なぜ？






遊佐｢好きなん？｣

『ばっ、強いて言うならの話です！誰かしら選ばないとゴールできないでしょ！？だから仕方なく自由くんを連れてっただけであって、好きなわけないじゃないですか！』

入野｢なんで俺は勝手に振られてんだよ｣

遊佐｢ほんでそんなに必死だと逆に怪しいわ｣

『強いて言うならです。忘れてください』

遊佐｢いや、俺はいいんやけど。あいつらがなんて言うかやぞ｣

『あいつら？』



遊佐さんが指さした方を見てみると、なんとも言えない顔をした先輩達がこちらを凝視していた




『嫌な予感がする』

入野｢同感。めんどくさいことに巻き込んでくれたな｣

『仕方ないでしょ？自由くんしかいないって思っちゃったんだから』

入野｢っ、……んだそれ｣

『もういいや、腹を括って戦場に行くか〜』

入野｢ちょ、おい待てって｣

・→←・

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す