いい加減にしろ！！４

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『それでは最初の競技は！！投げて投げて投げまくれ！』

遊佐｢『玉入れ〜〜！！！』｣

『さあ、最初の競技は玉入れとなります！各組7人ずつの競技です！選手の皆さんは準備をお願いします！！』

遊佐｢ではここで各団長に意気込みを聞きましょうかね｣

『赤組団長の櫻井さん！意気込みを』

櫻井｢えー、そうですね。玉入れは若者が中心となって頑張ってもらう予定です｣

『おじさん達は玉を拾うところからきついですもんね』

櫻井｢こらこら、怒られるよ｣

『櫻井さんにも言ってますけどね』

櫻井｢怒るよ｣

『ごめんなさい』

遊佐｢さあ、白組団長にも聞いてみましょう！｣

小野｢えぇ、こっちも若者多めになってますね。｣

遊佐｢あれ？椎名は？｣

『何故か外されました。え？私まだ若者ですよね？』

小野｢ギリね｣

『ギリ……』

遊佐｢とにかく！両組頑張ってもらいましょう！それでは第一種目、玉入れ。よーい｣

『スタートっ！！』




ようやく第一種目が始まり、今は若者達が一生懸命玉入れをしている。楽しそうだなと思う反面、声優とは？と哲学に入りそうだった。


実況は多分誰かがやってくれると信じてる。


ていうか、白組の女子で私だけ出させてもらえてないんだけど。遥はまあいいとして、小松は同い年だろ。





『うわー、江口先輩無双じゃん』

櫻井｢ぼっちみーっけ｣



司会席に座り頬杖をつきながらぼーっと眺めてると、櫻井さんが隣に座ってきた。



『櫻井さん…ってぼっちじゃないですよ』

櫻井｢なんで椎名は出てないの？玉入れ｣

『なんか、小野さんが走る方に出て欲しいって』

櫻井｢あぁ、お前走るのはやいんだっけ？｣

『まあ、平均よりははやいと思いますけど、思いますけど！私も玉入れ出たかった！きゃっきゃしたかった！』

櫻井｢こらこら荒ぶらないの｣

『むぅ、小野さんのばか』

櫻井｢はいはい｣



口を尖らせた私を見て櫻井さんは、ふっと笑って私の頭をぽんぽんと撫でた。



『子供扱いしないでください』

櫻井｢俺からしたら子供だっての｣

『もう33ですよ、子供じゃないでしょ』




福山先輩とか中村先輩には強気に出れるのに、何故かこの人と2人きりになるとペースを崩される。

何か独特の雰囲気を持ってるからだろうか。安心するけど、呑み込まれそうでたまに怖い。




『櫻井さんは何の競技に出るんですか？』

櫻井｢俺は楽なやつに出る。出来れば走らないやつ｣

『運動会に楽なやつなんてないですよ、笑』

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