いい加減にしろ！！４

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花江｢ふーん｣

『さっきから興味無いでしょ』

花江｢俺は最初っから聞きたくないって言ってんじゃん｣

『なんでよ』




いつもは私の話を割とちゃんと聞いてくれるくせに、今日に限って軽く受け流してくる花江くんに多少イラッときた。



斉藤｢大好きな先輩が誰かに取られるのが嫌なんだよね｣

花江｢誰もんなこと言ってねーし｣

『へぇー？そういう感じー？』

花江｢ほらすぐ調子乗るだろ、この先輩｣

西山｢まあでもいい感じの人がいないならまだ考えなくていいんじゃない？先輩、婚活とかするタイプじゃないっしょ｣

『まあそうだけど』

梅原｢俺の椎名なんだから結婚なんてダメだ｣

『お、うめ酔ってるね。動画撮っとこ』




そう言ってスマホを構えるとすげえ力で手首掴んできたからやめといた。手首無くなるかと思った。




斉藤｢先輩が結婚したいなんて言ったら、それこそ他の先輩達が黙ってないでしょ｣

『主に中村先輩と福山先輩ですな』

花江｢意外と梶さんとかもね｣

『あ、自由くんが1番黙ってないかも。あいつ私の事大好きだから』

西山｢そんなこと言ったらまた怒られるよ｣

『そうだね、お前らチクるなよ』

斉藤｢まあ、俺らの椎名だから結婚は程遠いね｣

『誰のものでもないよ』

西山｢ギリ僕達のだよね｣

花江｢ギリね｣

『いや、誰のものでもないです』




恐らく先程から酔っているであろう、うめに水を飲むように言い、それからスマホで時間を確認した。




斉藤｢先輩明日早いの？｣

『なんとなんと明日は久しぶりのオフなんだ〜』

西山｢お、珍しい｣

『さすがに働きすぎて過労死するって事務所に言ったら休みこじ開けてくれた』

花江｢ブラックなのかホワイトなのか｣

『まあうちのマネちゃんは仕事が出来るやつだからね。基本スケジュールに不満はないよ』

西山｢先輩のマネさん確かに仕事マンって感じだよね｣

斉藤｢ついでに綺麗だし｣

花江｢分かる分かる。ほら、名前なんだっけ｣















『浅野、浅野美玲だよ』
















花江｢そうそう、それ｣

西山｢先輩と一緒にいなきゃめちゃくちゃ目立ってただろうね｣

『それはどういう意味？』

花江｢先輩も負けず劣らず綺麗ってこと｣

『……今日は素直だか素直じゃないんだか』

花江｢照れてんの？｣

『照れてないです』

斉藤｢なぜ敬語｣




普段は回らない酔いが回って来たのか、はたまたこの楽しい空間に溺れているのか。気分がふわふわとしてきた。



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密かに推してる→←誰のものでもないです

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