いい加減にしろ！！４

大運動会 ページ5

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『始まりましたー！！声優だって走っていいだろ！？飛んだっていいだろ！？転んだっていいだろぉお！！？声優大集合！大！！運！！動！！会！！いぇーい！皆さん拍手！！！！』




観客席には大勢のファンの皆さん


グラウンドには、運動出来る格好して何故かこちらを冷たい目で見ている人気声優の方々


一方私の手にはマイク、そして夢と希望が握られている


お分かりいただけただろう、今この瞬間。


＿＿＿声優達の熱き戦いが幕を開ける！





神谷｢何言ってんだあいつ｣

櫻井｢初っ端から台本ガン無視していったね｣

神谷｢まじで何言ってんだあいつ｣

『さあさあさあさあ！！
おそらくあちらでは私に対する小言が言われているでしょう。ですが皆さん、マイクを持っているのはただ1人！』



『この私だけです』



いい声で言ってやった。完全に私の独壇場である。



入野｢何今のムカつく、蹴ってきていい？｣

神谷｢許可する。行ってこい｣

小野｢だめだよ！？｣



『マイクに拾われない皆さんの小言は無いも同然。失礼ですが先輩方、今日は発言権はないと思ってください』



福山｢本格的にイラついてきた｣

中村｢あいつ度胸あんな〜｣



ふん、司会という素晴らしいポジションを私にあげたスタッフが悪いんだ。ここの所仕事で疲れすぎてストレスも溜まっていた。そんな時にマネちゃんから告げられたこの仕事。

運動は好きだし、声優の皆と青春大運動会が出来るというのだ。しない方がおかしいだろう。


もう少しだけ台本を無視して好き放題やってやろうと思っていたその時、



遊佐｢この餓鬼は後で煮るなり焼くなり自由にしていただいて構いません。ここからは私が進行させていただきます｣

『げ、』



もう一人の司会担当、遊佐さんがしびれを切らしてマイクを持った。



『遊佐さん！もう少しだけやらせてくださいよ！』

遊佐｢収録押してんだ、黙っとれ｣

『は、はい』



オフマイクで言われた声は凄いドスの効いたもので、私を黙らずには十分のものだった



遊佐｢声優大運動会！今回進行を務めさせていただきます。赤組の遊佐浩二と｣

『…白組の椎名Aです』

遊佐｢声優のみなさんには事前に赤組白組に分かれていただいています！各競技にはポイントがあり、最終的にはそのポイント数を競っていただく形となります！｣

『……ん？あ、私か。えー、運動会の様子は撮影されており、後日ＤＶＤ＆ブルーレイの発売を予定しています。はい』

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