いい加減にしろ！！４

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菊池｢マジでお邪魔して大丈夫っすか？｣




エレベーターの中で菊池は再度確認してきた。


あれ？こいつこんなに物腰低いだっだろうか。翔くんといると礼儀正しくなるのかな？と、かなり失礼なことを頭で考えながらも｢全然大丈夫だよ｣と笑いながら言った。




『はいどうぞ、汚いからあんまり部屋は見ないでね』

二宮｢えろ本探そうぜ｣

『ねぇよそんなの』




戯れ言を吐きながら誰よりも早く部屋に入っていったおにいを見て、酔ってるのかと疑い始めた私は山田の腕をぐいっと引いて尋ねた




『ねえ山田、おにいどのくらい飲んでた？』

山田｢え、そんなに飲んでなかったですよ。なぁ？｣

菊池｢はい。でも機嫌は良さそうっすね｣

『後輩連れて浮かれてんのか。お気楽な人間だこと』




そんな日もあるか、と割り切り2人をリビングまで案内した後、軽くつまみでも作ってやろうキッチンへと足を運んだ



何を作ろうかと悩んでいると、ふと背中に気配を感じた






菊池｢手伝います｣






気配の正体はこいつ



てか今"手伝います"って言った？



このやんちゃ小僧からそんな言葉が出るなんて思ってもみなかったもので、数秒は固まってしまったと思う





菊池｢あの、姉さん？｣

『あっ、何？手伝いなら大丈夫よ？簡単に作っちゃうし』

菊池｢そうっすか？｣

『ていうか、姉さんってやめて』

菊池｢でも姉さんは姉さんですし｣

『ダメなものはダメ！椎名さんにしよう、いやそれは距離感がありすぎるか。じゃあAさんでもなんでもいいからさ、姉さん禁止ね』

菊池｢わかりました姉さん｣

『なんもわかってないなお前』




姉さんなんて呼ばれたら内田真礼みたいなポジションになるし、その呼ばれ方に慣れたら内田雄馬の姉さん呼びに反応してしまうかもしれない


そんなのごめんだと思い菊池には姉さん呼び禁止を強いっているのだ




『いや、手伝わなくて大丈夫って言ったよね？』

菊池｢姉さんのためなら何でもします｣

『お前の耳はお飾りか？』

菊池｢俺の耳には姉さんの声しか届いてません｣




だとしたら何故言うことを聞けないのだ。矛盾がありすぎるこの後輩は確実に私を舐めている。




『もう、おにいたちは？何やってんの？』

菊池｢2人でゲームやってます｣

『あぁ何？あんたは今ぼっちになっちゃってたのね』

菊池｢いえ、姉さんといるんでぼっちじゃないです｣

『それまでの話をしてんのよ』

菊池｢姉さん手伝います｣

『話聞けよ』

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